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03/15(Sat) 10:32
馬医

馬医|NHK BSプレミアム 海外ドラマ

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馬の医者からやがて王の主治医にまでなった男、ペク・クァンヒョン。その波乱に満ちた生涯をドラマチックに描く“メディカル史劇”。ペク・クァンヒョンの医療への志を軸に、ラブロマンス、陰謀、復讐(ふくしゅう)、親子愛など、イ・ビョンフンワールド満載の壮大なエンターテインメントドラマ。
韓国歴史ドラマの巨匠、イ・ビョンフン監督にとって、『ホジュン』『宮廷女官 チャングムの誓い』に続く3作目の医療ドラマ。馬の医者、獣医学の世界に挑み、新たな“メディカル史劇”を生み出した。監督が特にこだわったのが治療シーンのリアリティー。「恵民署(ヘーミンソ)」や「内医院(ネイウォン)」などを舞台に、医師たちの葛藤や喜びを巧みに描く。

時は17世紀。医官カン・ドジュンとイ・ミョンファン、医女チャン・インジュの3人の若者は身分を超えた絆で結ばれていたが、朝廷内の陰謀に巻き込まれ、その友情は悲しくも無残に崩れ去る。イ・ミョンファンの裏切りにより、カン・ドジュンは世子(セジャ)暗殺の罪をかぶせられ処刑に。罪人の息子として生まれたクァンヒョンはすぐに処刑されそうになるが、女児なら処刑を免れるため、カン・ドジュンを慕う奴婢(ぬひ)ペク・ソックが自分の娘チニョンとすりかえる。一命を取り留めたクァンヒョンは、自分の本当の素性を知らぬまま奴婢として牧場で育てられ、やがて腕利きの馬医へと成長。そして、運命に導かれるように実父と同じ医官への道を歩みだす。

物語の発端となる王位後継者の「昭顕(ソヒョン)世子(セジャ)暗殺事件」は、朝鮮王朝の歴史に残るミステリー。記録では病死とされている昭顕世子は、父である第16代王・仁祖(インジョ)が、革新的で有能な息子を疎ましく思い秘かに毒殺したとも言われている。時に人の命まで左右する薬や鍼、手術などの医療に本作で誰がどういう思いで向き合っていくのか注目だ。
生まれてすぐにすりかえられ、数奇な人生を余儀なくされたクァンヒョンとチニョン。それぞれの人生を生きながらも、2人は運命の糸で強く結ばれていた。そして奇跡的な出会いを果たし、やがて互いに恋心を抱いていく。しかし、そこに立ちはだかる身分の壁、陰謀、出生の秘密…。複雑に交錯していく2人の恋と人生の行方に目が離せない。

Noあらすじ
第1話
消せない過去
時は17世紀。カン・ドジュンは名家の生まれながら官職には就かず、庶民を救う医官を目指す。イ・ミョンファンは貧しい身分である馬医の息子に生まれるが、医術の才能を認められ医官の養子になる。相反する身分の2人は共に医学生となり、優れた医女チャン・インジュと出会い、友として強い絆で結ばれる。一方、清国に捕らわれていた王位後継者の昭顕(ソヒョン)世子(セジャ)が帰国。だが、帰国を疎ましく思うものがいた。
第2話
いざ都へ
ペク・ソックは恩人カン・ドジュンの息子クァンヒョンの命を救うため、とっさに自分の娘チニョンとすり替える。女の子なら使用人の身にされるが、処刑は免れるからだった。12年後。クァンヒョンはペク・ソックの息子として都から離れた島で元気に育っていた。一方、イ・ミョンファンは、王、孝宗(ヒョジョン)に信頼される高位の医官になっていた。だがある日、王が兄、昭顕(ソヒョン)世子(セジャ)の死の再調査を命じる。
第3話
出会いと別れ
クァンヒョンとヨンダルは、イ・ミョンファンがイ・ヒョンイクを鍼(はり)で殺すのを目撃してしまい、イ・ミョンファンの手下たちに追われることに。逃げる途中でクァンヒョンはヨンダルが女の子だと気づく。イ・ミョンファンはうまく取り入った朝廷の重臣チョン・ソンジョを動かし、自分の裏切りで死なせてしまった親友カン・ドジュンの名誉回復と家門の再興に成功。行方不明になっているカン・ドジュンの「娘」を探し始める。
第4話
新しき人生
クァンヒョンは洞窟に戻るが、父ペク・ソックはすでに息絶えていた。書き残された「カン・ドジュン」の字を目にするが意味がわからない。やむを得ず洞窟を出るが、敵の矢を受け崖から転落する。イ・ミョンファンはチニョンを見つけて喜び、優れた良家の子女に育てると誓う。チニョンは自分が名家の跡継ぎだと知らされて戸惑うなか、クァンヒョンが死んだと聞かされる。やがて、ある牧場の馬医がひん死のクァンヒョンを発見する。
第5話
運命の再会
馬市でクァンヒョンが連れていた馬のヨンダルが急に暴れ、チニョンと一緒にいたイ・ミョンファンの息子ソンハを蹴ってしまう。ちょうどクァンヒョンを捜しに来ていたチャン・インジュがソンハに駆け寄り、チニョンの目の前で手際よく応急手当を施す。牧場では、激怒したイ・ミョンファンの家臣が馬のヨンダルを刀で切りつけ、チュ・ギベとチャボンを連れ去る。残されたクァンヒョンは、ひん死のヨンダルをなんとか助けようとする。
第6話
命懸けの試練
成長して牧場の馬医になったクァンヒョンは、兄貴分のチャボンと来た都の酒場で、良家の女性2人がならず者に絡まれているのを助ける。女性は淑徽(スッキ)王女とチニョンだった。クァンヒョンは淑徽王女が王女だというのを信じず、無礼な態度をとる。チニョンは庶民の医療を担当する恵民署(ヘーミンソ)を訪ねる。恵民署の医女になるのが幼いころからの夢だったチニョンだが、医女長のチャン・インジュが受け入れを拒否する。
第7話
渦巻く妬み
病にかかった清国への献上馬を三日で治すと宣言したクァンヒョン。失敗すれば、捕えられたチュ・ギベだけでなく、自分の命もないのは覚悟の上だ。だが、クァンヒョンはただやみくもに治すと言ったわけではなかった。前例のない、難しい鍼(はり)治療の方法を思いついていた。一方、クァンヒョンの名前を知ったチニョンは、8年前に死んだと聞かされた友達のクァンヒョンが生きているのではないかと考え、調べてもらうことに。
第8話
ひとときの安らぎ
晴れて恵民署(ヘーミンソ)の医女になったチニョンだが、いきなり動物を扱う司僕寺(サボクシ)に派遣されてしまいがっかりだ。一方、司僕寺の見習い馬医として働くことになったクァンヒョンは、大喜びだった。クァンヒョンは同じ職場になったチニョンと顔を合わせてはからかってばかり。そんなある日、馬が転倒し、乗っていた使用人がケガをする事故が起きる。そのとき、クァンヒョンとチニョンがとっさに駆け寄ったのは…。
第9話
謎の疫病
地方で発生した牛疫は、人にも感染して急速に広がり始め、すぐに医官や医女を派遣することに。首医(スイ)の座を狙うイ・ミョンファンは、陣頭指揮を執って手柄をたてるつもりだったが、恵民署(ヘーミンソ)の署長コ・ジュマンに、庶民の病は自分たちの管轄だと言われて引き下がる。現地ではついに死者が出た。クァンヒョンは病の進行が早すぎるのを不審に思い、原因は伝染病以外なのではないかと疑う。
第10話
信頼の芽生え
ついにチニョンまで謎の病で倒れた。原因が中毒だと疑うクァンヒョンは、チニョンから村の「飲み水」を口にしたと教えられ、水源地の川を必死に調べるが怪しいものは見つからない。しかし、村の少年が川であるものを拾ったと知り…。一方、都から大量の薬材を携え乗り込んできたイ・ミョンファンは、今日から自分が責任者だと宣言。だが、その地で娘同然のチニョンが病にかかり、息子ソンハが付き添っていると知って青ざめる。
第11話
波紋を呼ぶ鍼(はり)
淑徽(スッキ)王女の唇が頬に触れ、あわてたクァンヒョンは…。チニョンは馬医カン・ダルホを診察し、危険な病気の可能性があるのでなにかあればすぐに医師に見せるようクァンヒョンに告げる。クァンヒョンら馬医4人は小さな島へ派遣されるが、そこでカン・ダルホが急に倒れる。首医(スイ)の座に就いたコ・ジュマンは、不正のはびこる医療機関の改革を開始。そんななか、イ・ミョンファンはチャン・インジュと再会する。
第12話
訪れた転機
クァンヒョンが兵士に連行される。同僚の命を救ったクァンヒョンだったが、馬医の身分で人間に鍼(はり)を打ったのが殺人行為だというのだ。チニョンは投獄されたクァンヒョンに面会するが、彼女が両班(ヤンバン)の娘だと知ったばかりのクァンヒョンはよそよそしく、すべては低い身分をわきまえない自分のせいだと卑屈になっていた。やがてクァンヒョンに、命を落としかねない過酷な刑が言い渡される。
第13話
面影を重ねて
クァンヒョンは医師を目指すと決意し、医学生の選抜試験を受けるとチニョンに打ち明ける。親しげな2人の姿を目にしたソンハに、「チニョンがクァンヒョンを気にかけるのは、亡くなった幼友達と同姓同名だからだ」とカン・ジョンドゥが教える。イ・ミョンファンたちは医学生の受験資格を撤廃したコ・ジュマンに反発。イ・ミョンファンが、身分の低い馬医の受験を認めるべきではないと訴えると、コ・ジュマンが驚くことを口にする。
第14話
絶体絶命
医学生選抜の二次試験が迫る。チニョンはクァンヒョンが鍼(はり)を打った人体模型を見て、あまりの正確さに驚く。クァンヒョンの名前を知ったばかりのチャン・インジュもその才能を目の当たりにし、彼こそが行方を捜している亡きカン・ドジュンの息子かもしれないと考える。一方でイ・ミョンファンも、生意気な馬医の名がかつて始末したペク・ソックの息子と同じだと知る。そのせいでチニョンが気にかけていると聞き激怒する。
第15話
医師への第一歩
右腕を骨折したまま医学生選抜試験の鍼(はり)の実技に挑んだクァンヒョン。終了時間直前、なんとか最後の鍼を打ち終えると、激痛に耐えかねて気を失い倒れる。体が回復したクァンヒョンは、自分を襲ったカン武官に会いに行き、図らずもイ・ミョンファンと対面することに。馬医という低い身分を恥じることなく医師を目指す決意を語るクァンヒョンに対し、馬医出身をひた隠しにして生きてきたイ・ミョンファンは憎しみを募らせる。
第16話
思わぬ告白
ソンハの友人ソ・ドゥシクの妹ウンソが突然、自殺を図った。居合わせたクァンヒョンは、チニョンと勉強した知識を一生懸命思い出しながら、必死に救急処置を施す。知らせを受けたチニョンも駆けつける。イ・ミョンファンは息子ソンハとチニョンの婚姻を進めようと考え、町でもウワサになっていた。父からその意向を聞いたソンハは、一番大切なのはチニョンの気持ちだと告げ、婚姻の件は自分に任せてほしいと頼む。
第17話
越えられぬ身分
クァンヒョンが遺体置き場から息を吹き返した患者を連れて出てきた。恵民署(ヘーミンソ)では、死者が生き返ったと大騒ぎに。コ・ジュマンは、クァンヒョンが遺体置き場に閉じ込められた状態で、馬医としての知恵を生かして患者を救ったことを知り感心する。チニョンはウンソに胸に小さなしこりがあったが薬で治せると伝える。その後、ウンソはクァンヒョに会いにいく。一方、クァンヒョンは難関の医官採用試験に挑戦することに。
第18話
診断の行方
クァンヒョンは、医官採用の二次試験で担当する患者役が王、顕宗(ヒョンジョン)だと知って驚く。試験は2人の医学生が同じ患者を担当し、3日後に診断と処方を提示するというもの。イ・ミョンファンらはクァンヒョンの未熟さを際立たせようと、裏で手を回して、医学生の中で最も優秀なテジュと組み合わせていた。クァンヒョンは王の生活を細かに観察。さらに問診で腹痛があると聞き、人の医学書にはない、動物の病が頭に浮かぶ。
第19話
窮地 再び
医官採用試験で王、顕宗(ヒョンジョン)に、動物の病である「胆石」の診断を下したクァンヒョン。イ・ミョンファンらは、王を動物扱いして侮辱したと糾弾し、クァンヒョンを恵民署(ヘーミンソ)から追放処分にすべきだと訴える。コ・ジュマンは拒否するが、反発した医官たちが治療をボイコットし、恵民署は患者であふれ大混乱に。責任を感じたクァンヒョンは…。そんなある日、顕宗が突然、原因不明の病に倒れる。
第20話
心の帆
クァンヒョンは、顕宗(ヒョンジョン)の病状は回復に向かっていると仁宣(インソン)大妃(テビ)に告げる。馬医の経験上、便の色が変わったのは胆石が溶けている証拠であり、コ・ジュマンの治療を続けるべきだと訴える。だが、イ・ミョンファンは誤診を主張し、対立する意見に大妃は困惑。いつまでも顕宗の治療を中断したままにできない大妃は…。後日、顕宗の鍼(はり)治療の日に、ある事件が起こる。
第21話
切ない想(おも)い
コ・ジュマンは多くの人の命を奪う「腫気」の治療のため、閉鎖されていた治腫庁(チジョンチョン)を再建する。高価な薬を買えない平民のために、そこで外科的な鍼(はり)治療の研究を進めることに。淑徽(スッキ)王女は、冬至の日に行われる灯籠祭りでクァンヒョンに告白すると決意。協力を求められたチニョンは、複雑な思いでクァンヒョンを祭りに連れ出す。そうとは知らないクァンヒョンは、2人きりの外出に大喜びだ。
第22話
仕組まれた罠(わな)
チャン・インジュはクァンヒョンに大切な話があると声をかけるが…。コ・ジュマンは、かつての教え子カン・ドジュンの鍼箱(はりばこ)をチャン・インジュが持っているのに気づく。イ・ミョンファンは息子ソンハとチニョンの婚姻を強引に進めようとする。チニョンがクァンヒョンと親しくしているのが気にくわないイ・ミョンファンは、クァンヒョンをチニョンから確実に引き離すために、罠(わな)を仕掛ける。
第23話
初の外科手術
イ・ミョンファンの策略にはまったクァンヒョンは、両班(ヤンバン)の寡婦ウンソと密会した重罪人として尋問される。ウンソ側はクァンヒョンの治療を受けていたことを否定し、脅されたのだと主張。ウンソの兄は、妹の名誉のために罪を認めてほしいとクァンヒョンに頼む。チニョンは、獄中のクァンヒョンに会いに行くが…。騒動のなか、ウンソの病状は悪化。コ・ジュマンは、彼女を救うには初の外科手術を行うしかないと判断する。
第24話
蘇(よみがえ)る過去
チャン・インジュは、ついにクァンヒョンに真実を伝える。出生時にチニョンとすり替えられていたという突然の告白にクァンヒョンは混乱し、激しく動揺する。信じられないというクァンヒョンに、チャン・インジュは漢城府(ハンソンブ)にある養父ペク・ソックの検死記録を確認してみるよう告げる。数日間、部屋で悩んでいたクァンヒョンだったが…。一方、イ・ミョンファンが仁宣(インソン)大妃(テビ)の推薦で官職に復帰する。
第25話
恩師を襲う病魔
クァンヒョンは意識不明のコ・ジュマンを恵民署(ヘーミンソ)へ連れていく。骨が腐る難病、附骨疽(ふこつそ)に侵されていると判明し、すでに危篤状態だった。やがて意識を取り戻したコ・ジュマンが自ら余命数か月と診断するが、クァンヒョンは「決して諦めない」と告げる。顕宗(ヒョンジョン)は、手を尽くしてコ・ジュマンを救うよう臣下に命じる。だが、コ・ジュマンの治療を任されたのは、なんとイ・ミョンファンだった。
第26話
驚きの真実
コ・ジュマンの頭部の手術を始めようとしたクァンヒョンとチャン・インジュだが、予想外の患部の広がりを発見。患部の下の大事な血管を傷つけてしまうため、切開はできない。諦めきれないクァンヒョンに、チニョンが血管を避けられる方法を提案。それを聞いたクァンヒョンが持ってきたのは、馬の治療に使う、骨に穴を開ける道具だった…。一方、イ・ミョンファンは、チャン・インジュを調べていた手下からの報告にがく然とする。
第27話
果たされた約束
チニョンは幼いときに別れた少年とクァンヒョンが同一人物だと確信し、クァンヒョンの家へ。しかし、クァンヒョンはイ・ミョンファンの手下に拉致された後だった。チニョンは必死にクァンヒョンを捜す。イ・ミョンファンは、亡きカン・ドジュンの実の子はチニョンではなく、憎きクァンヒョンだと知り、手下にクァンヒョンを始末するよう命じる。一方、コ・ジュマンは術後の経過が思わしくないことを周囲に内緒にしていた。
第28話
執拗(しつよう)な魔の手
チャン・インジュの悲痛な叫び声を聞いたクァンヒョンが病舎に駆け込むと、コ・ジュマンはすでに息を引き取っていた。知らせを受けた顕宗(ヒョンジョン)は悲しみに打ちひしがれ、コ・ジュマンの死の責任を問うためにクァンヒョンの連行を命じる。顕宗はクァンヒョンの手術が適切だったのかイ・ミョンファンに意見を聞く。イ・ミョンファンはクァンヒョンを死罪にできる絶好の機会にもかかわらず、なぜか即答を避ける。
第29話
恩人との再会
船上で刺客に襲われたクァンヒョン。彼の姿は見つからず、船の転覆事故で亡くなったと処理された。4か月後。首医(スイ)の座に就いたイ・ミョンファンは、亡きコ・ジュマンが作った治腫庁(チジョンチョン)を閉鎖し、汚職の温床となる高額な治療機関、施療庁(シリョチョン)を開設。チニョンとチャン・インジュは貧しい人を救うため、ある計画に向けて動き出す。そのころ、九死に一生を得ていたクァンヒョンは…。
第30話
異国の地で
クァンヒョンがサアム道人の弟子となって清国に渡り3年。サアムは弟子のクァンヒョンとカヨンを連れ、知人の役人を訪ねる。役人は重臣に嫁入りした娘が原因不明の病に冒されていると助けを求める。数か月前に脇腹に大きなこぶができたと連絡を受けたきり音信不通で、病を恥じた夫が家に閉じ込めているというのだ。一方、チニョンは「ヨンダル」の名で男装し、庶民に安価で薬材を供給する組織、薬契(ヤッケ)を取り仕切っていた。
第31話
消せぬ恋心
皇帝の側室が重病のため、治療できる医師を募るお触れが出る。サアムに促され、クァンヒョンも応募することに。周辺国にも医療団の派遣が要請され、イ・ミョンファン率いる医療団も清国に到着。チニョンもその一員だ。側室の病はかつてコ・ジュマンの命を奪った附骨疽(ふこつそ)だった。側室の治療に万全を期すため、医師はそれぞれ同じ症状の患者で3日間の「代理治療」を行うことに。効果があった治療のみが選ばれるのだ。
第32話
意外な結末
「代理治療」終了の前日。クァンヒョンが外科手術を行った患者は、恩師コ・ジュマンのときと同じく、またも破傷風になってしまった。この3年間、破傷風を研究してきたクァンヒョンは再手術を決断する。イ・ミョンファンは膏薬(こうやく)で治療をしていたが、患部が深くて思うような効果がでない。チニョンが灸(きゅう)を併用して薬を浸透させる方法を思いつき、試してみることに。翌朝、治療の期限が終了。その結果は…。
第33話
治療の褒美
清国帝王は側室の命を救えるかとクァンヒョンに問う。イ・ミョンファンの治療で一旦好転した側室の病状が再び悪化したのだ。クァンヒョンは悪化の原因は腎臓病だと診断。さらにその病の原因も分かったというが、なぜか清国側に教えることを拒否。5日間で治せなければ、命を差し出すと約束する。一方、帰国したイ・ミョンファンは、側室の治療の成功を顕宗(ヒョンジョン)に報告。チニョンは貧しい民のための私設診療所を作る。
第34話
反撃の始まり
ついに清国から帰国したクァンヒョンだが、チニョンたちに会いたい気持ちを抑え、身を隠して行動していた。イ・ミョンファンの不正を暴く計画のためだ。イ・ミョンファンが仕切る施療庁(シリョチョン)では、患者の治療率を上げるために、難病の患者を追い返していた。クァンヒョンは、断られた患者に声をかける…。一方、薬契(ヤッケ)の活動を続けているチニョン。ソンハは取り締まりの兵が向かっていることを知らせに行く。
第35話
驚愕(きょうがく)の外科手術
クァンヒョンは前右議政(ウイジョン)のオ・ギュテを診察し、外科手術で足を切断すれば助かると告げる。一刻も早く手術しなければ手遅れになると訴えるが、オ・ギュテは前代未聞の治療法を受け入れることができない。しかし日が経つにつれ、オ・ギュテの容態は悪化し…。イ・ミョンファンは、オ・ギュテの難病を治せる医師はいないと顕宗(ヒョンジョン)に報告。一方で、難病を治す謎の医師のウワサを調べるよう部下に命じる。
第36話
明かされる素性
回復して宮殿に現れたオ・ギュテの姿に、顕宗(ヒョンジョン)たちは驚がくする。顕宗は不治の病だと断言したイ・ミョンファンを問い詰める。チニョンが外科手術で回復したのだと顕宗に告げ、施療庁(シリョチョン)が見放した多くの患者も外科手術で救われたと報告。イ・ミョンファンを信用できなくなった顕宗は、施療庁の不正を徹底的に調査するよう命じる。そのころクァンヒョンは、ついにチュ・ギベの待つ家へ…。
第37話
遺志を継いで
死んだはずのクァンヒョンの姿に驚く人びと。清国の使節団は、皇帝の側室をはじめ多くの人の命を救ったクァンヒョンを許すよう顕宗(ヒョンジョン)に頼む。後日、顕宗に呼び出されたクァンヒョンは、罪に問われることも覚悟で帰国した理由を告げる。それは、コ・ジュマンの遺志を継ぎ、外科手術で多くの民の命を救うためだった。顕宗が下した王命は…。クァンヒョンはついにチニョンと再会し、彼女を抱きしめる。
第38話
新たなる敵
治腫庁(チジョンチョン)ではクァンヒョンたちの外科手術で助けれられる患者が多くなる。しかし、術後に破傷風などで命を落とす患者も少なくないため、手術を怖がって逃げ出す患者が増えていた。そんななか、クァンヒョンは腕に痛みを感じる。町では内臓が取り出された遺体が見つかる事件が起きていた。一方、イ・ミョンファンは世子(セジャ)の顔の腫気を治療するがなかなか治らず、顕宗(ヒョンジョン)は不信感を募らせる。
第39話
治療の限界
クァンヒョンは外科手術で世子(セジャ)の顔の腫気を取り除くが、出血が止まらない。止血のためにあらゆる薬材を試すが効果がなく、このままでは世子の命が危ない。クァンヒョンはサアムが編み出した鍼(はり)による止血を試すことに。それは高度な技術が求められる方法だった。一方サアムは、内臓が取り出された遺体の事件の犯人に心当たりがあった。サアムはその男に会いにいく。
第40話
王女の危機
世子(セジャ)に術後の後遺症の兆しが現れる。クァンヒョンは発症を防ぐための薬材をそろえるが、幼い世子には毒性が強すぎて使えないものがあった。仁宣(インソン)大妃(テビ)は、かつてクァンヒョンがコ・ジュマンを術後に死なせたことを引き合いに出し、イ・ミョンファンが薦める医者チェ・ヒョンウクに治療を任せるよう顕宗(ヒョンジョン)に訴える。世子の部屋の前でチェ・ヒョンウクと対面したクァンヒョンは…。
第41話
忍び寄る陰謀
病人を助けた淑徽(スッキ)王女が痘瘡で倒れる。王女の治療はイ・ミョンファンが担当するが、特効薬はなく対処療法しかできない。恵民署(ヘーミンソ)も種痘の患者であふれていたが致死率が高く、クァンヒョンも必死で治療法を探す。そんななか、サアムは病状が好転している患者に気づく。王女が連れてきた最初の患者だった…。イ・ミョンファンの推薦で医官になったチェ・ヒョンウクは、クァンヒョンを陥れる機会を狙っていた。
第42話
崩れ始めた威光
クァンヒョンはチェ・ヒョンウクによる淑徽(スッキ)王女の手術を止める。そして、チェ・ヒョンウクが故意に容態を悪化させ、危険な手術の実験台にしようとしていたことを顕宗(ヒョンジョン)に報告。クァンヒョンは自分の経験から別の治療法を提案するが、それは人間ではなく馬用の鍼(はり)を使った、馬の治療法だった。顕宗は無礼な提案に激怒し、クァンヒョンを追い出す。だが、その間も王女の病状はさらに悪化し…。
第43話
宿命の対決へ
イ・ミョンファンの悪事を暴くため、クァンヒョンはソンハを呼びだし、イ・ヒョンイク殺害について自白に追い込むよう協力を求める。この自白で死罪だけは免れる。クァンヒョンはできることならすべての罪を償わせたかったが、チニョンに養父を失う悲しみを味わわせたくなかったのだ。ましてや彼女に出生の秘密を知られてはならない。クァンヒョンはチニョンに会い、2人である約束をする。
第44話
非情な真実
司憲府(サホンブ)の取調室でイ・ミョンファンと対面したクァンヒョンは、抵抗をせずに自白して罪を償うよう告げる。ソンハは地方にいるチニョンを訪ね、そこを出て別の場所で待っていてくれというクァンヒョンの伝言を届ける。しかしチニョンは、幼いときに使用人として働かされていた役所で耳にした、養父の手下の言葉が気になっていた。都に戻ったソンハは、父イ・ミョンファンを説得する時間をくれとクァンヒョンに頼む。
第45話
覚悟の告白
ついに自らの出生の秘密を知ってしまったチニョン。クァンヒョンが名家の跡継ぎとして得るべきものをすべて自分が奪っていたという事実に衝撃を受ける。身分などどうでもよいというクァンヒョンの言葉も受け入れることができず、自分の存在が彼を苦しめていたことに取り乱す。イ・ミョンファンは仁宣(インソン)大妃(テビ)の治療に当たるが、容態は悪化する一方だ。治療を継続して時間を稼ぎたいイ・ミョンファンは…。
第46話
父への想(おも)い
意を決したチニョンは、クァンヒョンと自分の身分が入れ替わっている事実を仁宣(インソン)大妃(テビ)に告白し、クァンヒョンの治療を受けるように訴える。大妃は真実を隠していたイ・ミョンファンを責め立て、自分が受けていた治療に問題があるという告発も事実かと問うが、その最中に倒れてしまう。クァンヒョンはすぐに大妃の治療に取りかかるが、病状は予想以上に悪化していた。そのころ、イ・ミョンファンは姿をくらます。
第47話
悲しき終焉(しゅうえん)
やつれた姿で自ら宮廷に戻ってきたイ・ミョンファン。脳裏に浮かぶのは、医学生になるために初めてここにやってきたときのことだった。数々の重罪を犯したイ・ミョンファンに顕宗(ヒョンジョン)が下した処分は…。裁きが下った後、チャン・インジュは獄中のイ・ミョンファンを訪ね、ある思いを伝える。後日、クァンヒョンは両班(ヤンバン)の身分を取り戻すが、チニョンは使用人として地方に送られることになる。
第48話
愛の行方
クァンヒョンは顕宗(ヒョンジョン)に会い、24年前の世子(セジャ)暗殺事件の真相と、それを告発したチニョンの実父ペク・ソックが殺されたことを明かす。クァンヒョンの望みは、亡きペク・ソックの手柄を認めて身分を上げてもらい、娘チニョンの処分を撤回してもらうことだ。それを聞いた顕宗は困惑する。自分もチニョンを助けたいが、祖父である16代王の暗殺への関与を公にするわけにはいかなかった。
第49話
王の主治医
突然、顕宗(ヒョンジョン)が倒れた。クァンヒョンが駆けつけるが、内臓の重い疾患で、すでに病状は進行していた。患部が内臓のため、これまでのような手術はできない。やがて危篤に陥った顕宗に、医官や重臣たちはもはや死を覚悟する。しかし、クァンヒョンだけは諦めなかった。最後の望みを賭け、未経験の開腹手術を提案する。だが、王の腹を切るなど言語道断で、考えを口にしただけでも死罪になりかねなかった。
第50話
そして新しき道へ
顕宗(ヒョンジョン)は自分の命を救ったクァンヒョンを主治医に抜擢。試験を受けずに医官になったクァンヒョンには主治医になる資格がなかったが、顕宗は実力を認めて英断したのだ。重臣たちは反対し、顕宗に任命を取り下げるよう要求する。一方でクァンヒョンは突然の任命に戸惑っていた。亡父カン・ドジュンの遺志を継ぎ、医官を辞めて貧しい民の治療に専念しようと考えていたのだ。クァンヒョンが選んだ道は…。