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03/15(Sat) 11:32
広開土太王

BS日テレ「広開土太王」 wiki「広開土太王」ドラマ

【なぜ彼は”太王”と呼ばれるのか】
侵略の歴史とも言える韓民族の歴史。その中で格別目立つのが高句麗の19代目の王、「広開土太王」である。彼は敵の侵略から国を守るだけでなく、征服のための戦いに挑んだ王なのだ。韓国歴史上初めて独自の年号”永楽”を使い、大陸まで領土を広げた王。韓国では彼を”太王”と呼んでいる。なぜ”太王”と呼んでいるのか。隣国から侵略が絶えなかった歴史を取り戻したい気持ちからだろうか。この疑問から始まり、彼の一生、彼が築き上げた強国高句麗を見つめてみよう。
4世紀末は高句麗は国として基盤を整えていきつつも内よりは貴族が権力をふるい、外からは周りの国々との対立でカオスの時代であった。彼は侵略してくる国々と権力を狙う貴族たちと戦った。彼個人の野心なのか国に対する義務なのか葛藤をしながらも戦うほか選択肢はなかった。戦いの中で彼は愛する人を、家族を、親友を失うが、その悲しみを一国の王として独りで担うしかなかった。
全てが民の命と生活を守り、平和を得るためだった。領土を広げるのではなく民の未来を広げる、それが彼の戦いの本当の理由であり、”太王”と呼ばれるようになった理由である。試練と苦難を乗り越えた「広開土太王」と彼の国、高句麗と向き合う。混乱の時代を生きる21世紀の我々には新しいヴィジョンを見せてくれるだろう。

【ストーリー】
高句麗王の第2王子として生まれたタムドク(後の広開土太王)は権力争いから逃れるため王子としての生き方より将軍としての生き方を選ぶ。高句麗への侵攻を止まない後燕(こうえん)の皇帝慕容垂(ぼようすい)と皇太子慕容宝(ぼようほう)。高句麗の国相(ククサン)ケヨンスは後燕に密偵として潜伏している息子コウンからの情報を頼りに戦略を出すが他の大臣から猛反対が・・・。戦場になった遼東城ではコム大将軍、タムドクをはじめとする高句麗軍と後燕軍の間に熾烈な戦いが繰り広げられる。
18歳で即位し,西北部の後燕(こうえん)をはじめに契丹(コラン)、靺鞨(マルガル)、南では百済(ペクチェ)と戦い領土を拡大、高句麗を発展させた。イ・テゴンが演じるタムドクはドラマ「太王四神記」(2007年)で俳優ペ・ヨンジュンが務めたタムドクと同一人物だが、はるかに情熱的で人情あふれるキャラクター。タムドク役のイ・テゴンは数々の戦争をくぐり抜け、1000を超える城を落とした人物ならではの気概と抱負が感じられる演技を披露する。

Noあらすじ
第1話
北方の死神将軍
王宮を離れ一介の将軍として遼東城の防備にあたる高句麗の第2王子タムドクは、後燕の太子・慕容宝の軍勢を撃退する。そんな中、後燕の皇帝・慕容垂が自ら大軍を率いて進撃中との情報に、遼東城は全兵力を集結させるが、その情報を疑問に感じたタムドクは…。
第2話
遼東城の攻防
慕容垂を討つため単独行動を起こしたタムドクだが、あと一歩のところで取り逃がしてしまう。遼東城ではコム大将軍[テジャングン]の指揮のもと、慕容垂の猛攻を撃退するが、兵糧庫が焼かれ窮地に陥る。そんな中、後燕が攻めてくるという情報が、逃亡捕虜からもたらされる。
第3話
大捜索
慕容宝を捕らえたタムドクだが、後燕軍の捜索網のため城への帰還がかなわず、コムは仕方なく慕容宝の偽物を立てて急場をしのぐ。一方、高句麗側が慕容宝の身柄を確保していないと気付いた後燕の将軍・馮跋は、高句麗の捕虜を利用してタムドクをおびき出す。
第4話
内通者
コムはタムドクの独断を責め投獄する。一方、コムの息子コチャンは一計を案じて単身で敵陣に乗り込むが、情報が漏れ作戦は失敗してしまう。密命を受けたタムドクは、内通者としてモドゥヨンを拷問する。弟のモドゥルは濡れ衣に激怒して後燕に投降するが…。
第5話
密偵の正体
タムドクの殺害に成功したモドゥルと馮跋。モドゥルの助言により遼東城に最後の攻撃を計画する後燕軍に対し、コムは勝ち目がないとして将軍たちに撤収を命ずる。撤収の夜、高句麗軍を追撃するため遼東城に全軍を集結させた慕容垂の目の前に現れたのは…。
第6話
国相の警戒
後燕の大軍を撃退し、国内城[クンネソン]に凱旋したタムドクたち。しかし、タムドクを称える民衆の声に警戒を強めた国相のケヨンスは、タムドクを軍功者ではなく軍令に背いた罪人として処罰することを決定する。そんな中、後燕の使臣として慕容宝が国内城を訪れる。
第7話
猛毒
高句麗と北魏の同盟を阻止したい慕容宝は、毒を塗った笛をタムドクに贈る。その企みを知ったタムドクは、慕容宝の宿所で騒動を起こし、その責任をとって辺境の柵城[チェクソン]に送られてしまう。その道中、刺客の襲撃を受けたタムドクは、毒矢を受けて崖から転落する。
第8話
奴隷収容所
タムドクが襲撃を受けて行方不明との報告に、国内城は騒然とする。一命を取り留めたタムドクは、奴隷として靺鞨[マルガル]族のソルドアンと共に収容所に送られる。一方、タムドクの襲撃現場で馮跋の名札が発見されるが、ケヨンスは事実を隠して後燕との取引材料にする。
第9話
犬闘
高句麗への巨額の賠償金支払いに応じた慕容宝は、慕容垂の怒りを買って謹慎させられる。一方、奴隷市場で騒動を起こしたタムドクは、奴隷頭のヨソッケと、犬闘と呼ばれる殺し合いをさせられる。タムドクは、ソルドアンやトルビスらと脱走を試みるが…。
第10話
脱走
山塞を訪れた後燕の皇子・慕容熙のせいで再び奴隷扱いされたヨソッケが反乱を起こし、奴隷たちはタムドクに率いられて収容所を脱走する。相手がタムドクだと知った慕容熙は、匪賊らに周辺を捜索させ、匪賊の副頭領ファンフェはタムドクの居場所を突き止める。
第11話
王子の人望
匪賊に捕らえられたタムドク。タムドクの正体が高句麗の王子であると判明し、匪賊の頭領はタムドクを慕容熙に引き渡そうとするが、タムドクの人望の厚さに心打たれたファンフェは、タムドクを助けて仕え、天軍を結成する。そんな折、靺鞨族が柵城を侵攻する。
第12話
友と敵
天軍を率いて柵城の救援に駆けつけたタムドクは、そこでソルドアンと敵同士として再会する。ファンフェは、靺鞨の策士パンチョが高句麗側と内通していると見せかけ、靺鞨陣営を揺さぶって大勝を果たす。捕らえたソルドアンに対してタムドクの下した処分は…。
第13話
対立の火種
国内城に凱旋したタムドクは、自分を襲撃した犯人を隠蔽したケヨンスに忠告を与える。一方、靺鞨の大族長ソルゲチュが息を引き取り、跡を継いだソルドアンは復讐心に燃え、自ら後燕を訪れて協力を要請する。そんな中、天軍と中央軍との対立が深刻化する。
第14話
天軍の戦法
王の面前で醜態をさらした天軍は、中央軍との武芸対決を通じて、去就を決定することになる。堅実な兵法を駆使して天軍を圧倒する中央軍に対して、天軍は奇抜な戦法によって見事な勝利を収める。高句麗の王 イリョンは、天軍に正式な軍職を与えようとするが…。
第15話
三年前の真実
李春城[イチュンソン]副将時代の公金横領が明らかになり、投獄されたファンフェ。横領は城主カリョムによる搾取が原因と知ったタムドクは、ファンフェの無実を証明するため、自ら李春城へと乗り込む。一方、後燕の情勢を探るコウンは、馬屋番に落とされた馮跋に接近する。
第16話
李春城
ファンフェの救った民が隠れ住む村を訪れたタムドクは、ファンフェの妻タリが書き残した目録を手に入れ、村民たちに真相究明のための協力を求める。李春城に到着したタムドクは、城主カリョムの盛大なもてなしを受けるが、宴席でタムドクが急に倒れてしまう。
第17話
証言
タムドクの捜査に感づいたカリョムは、証拠隠滅のためタリ村を襲撃し、さらに国内城に密使を送って、ファンフェとヨソッケを脱獄犯に仕立て上げる。タムドクの追及に、カリョムは近隣の住民を集めて実情を問いただすが、住民たちはみな城主の悪政を否定する。
第18話
命懸けの行動
脱獄犯として処刑される寸前のファンフェのもとに、タリ村の人々が駆けつける。罪状が明らかになったカリョムは処刑され、カリョムの兄のカラジはタムドクに恨みを抱く。一方、後燕側の賠償金支払い拒否に対し、ケヨンスは後燕を訪れ、慕容垂と直談判に臨む。
第19話
壁書事件
タムドクが王位を継ぐべきという張り紙が市中に貼り出される。第1王子のタムマンは、カラジにそそのかされ、次第にタムドクに対して過敏な態度をとり始める。そんな中、コウンの商団に紛れ込んで高句麗内に侵入した馮跋とソルドアンが、カラジに接近する。
第20話
汗血馬
タムマンはタムドクとお忍びで街に出て民の生活に触れるが、そこで見聞きするのはタムドクの評判ばかり。そんな中、乗りこなす者は帝王になる気質を持つという汗血馬が献上される。タムマンは落馬して負傷するが、タムドクが汗血馬を手懐けるのに成功する。
第21話
刺客
タムマンの寝所に刺客が侵入し、その場に居合わせたタムドクが後を追うが、かえってタムドクに嫌疑がかかってしまう。嫌疑を晴らそうというタムドクの動きに、タムマンはタムドクへの警戒を強める。タムドクはタムマンの居所の前に座り込み、許しを請うが…。
第22話
狩り
馮跋とソルドアンらによるタムドク暗殺計画は、コウンが事前に察知したお陰で失敗に終わる。タムドクは、自身に恨みを持つカラジが背後にいると見て、調査を開始する。そんな中、タムマンは兄弟間の和解を図るためと称して、タムドクと一緒に狩りに出かける。
第23話
兄弟の絆
狩りの最中に刺客の矢が襲ったのは、タムドクではなくタムマンだった。タムマンはタムドクに高句麗の未来を託して息を引き取り、タムドクはタムマンがわざと自分の身代わりになったことを知る。タムドクの暗殺失敗で追い詰められたカラジは、王宮に乗り込む。
第24話
太子冊立式
馮跋とソルドアンらは奴隷商人のムガプの協力で高句麗を脱出し、カラジは反逆罪で処刑される。タムドクは、タムマンの遺志を継いで強い高句麗を築くため、太子になる決意をするが、民の間ではタムドクが王になれば戦争ばかりの世の中になるという噂が流れる。
第25話
父と娘
国神剣の細工に気付いたケヨンスの娘のトヨンは、太子冊立式の場に現れて止めに入り、それに激怒したケヨンスはトヨンを部屋に閉じ込める。タムドクはケヨンスを牽制するが、そんな中、新羅[シルラ]の使臣が高句麗を訪れ、ケヨンスは個人の財力で鋼鉄剣を用意する。
第26話
遼東防衛線
タムドクの牽制の中、ケヨンスはモドゥヨンの懐柔を画策する。タムドクは、国境付近の各城を連係させると同時に、ケヨンスの私有地を国家に接収するため、遼東防衛線の構築を推進する。全国から役人の集まる東盟祭に合わせて公会を開き、政策の是非を問う。
第27話
謎の男
タムドクとの全面対決を決意したケヨンスは、密かに謎の刺客を呼び寄せ、タムドク暗殺を命ずる。一方、トヨンとタムジュが街で刺客に襲われるが、武芸に長けた謎の男に救われる。タムドクはその男に関心を持つが、そんな中、契丹[コラン]が高句麗領内に侵略してくる。
第28話
契丹との戦い
タムドクは自ら天軍を率いて契丹の迎撃に向かい、その途中で謎の男と合流する。ファンフェらは男に不信感を抱くが、男は単身で城門を開け、契丹軍から蓋牟城[ケモソン]の奪還に成功する。だが、契丹軍の真の狙いが扶余城[プヨソン]だと知ったタムドクは、契丹の本営を襲撃する。
第29話
偽計
小部隊を率いたタムドクは契丹軍を追い越して進軍し、契丹の大族長タダルの本軍を迎え撃つ準備をする。そんな中、契丹陣営に忍び込んでいたソルドアンの妹のソルチは、高句麗の密偵と間違われてタダルに襲われるが、そこへ夜襲に来たタムドクに助けられる。
第30話
対決
タムドクはタダルと面会し、首長対決を申し出る。熾烈な戦いの末にタダルを倒したタムドクは、契丹を属国として降伏させて国内城に凱旋する。ケヨンスはサガリョンという問題の刺客にタムドクの殺害を命ずるが、トヨンが父・ケヨンスの計略を知ってしまう。
第31話
婚儀問題
タムドクはサガリョンを味方に引き入れ、タムドクの身を案じたトヨンはタムドクのもとに駆けつける。一方、朝廷ではタムドクの婚儀問題が建議され、太子妃候補としてトヨンに白羽の矢が立つ。そんな中、コウンから後燕の慕容宝が百済を訪れたという情報が届く。
第32話
南方の脅威
タムドクは、国内城を離れようとするトヨンを引き留め、辛く険しい道を決意する。一方、百済に潜入したコウンは、後燕と百済[ペクチェ]の密約阻止を図るが、百済王の甥のアシンが両国の密約を成立させる。そして、タムドクとトヨンの婚礼の日、百済軍襲来の報告が届く。
第33話
偽の書簡
南方から百済が侵入してきたのに続き、北方からも後燕が攻めてくる。コムの軍勢は百済軍を制圧するが、アシンの策略により前線が劣勢だという偽の書簡が伝えられ、朝廷は危機感を募らせる。イリョン王も病に倒れる中、大臣らは後燕との和親を主張する。
第34話
屈辱の和親
遼東城を襲撃する後燕軍は天軍の奇襲に翻弄され、アシン率いる百済軍も辰斯[チンサ]王との不和による孤立で撤退を余儀なくされる。一方、タムドクは朝廷の意向を受けて後燕との協議に臨むが、ケヨンスからイリョン王の病状が後燕側に伝わり、屈辱的な和親を結ばされる。
第35話
王女の決意
和親の条件として妹のタムジュを後燕の皇太子妃として嫁がせることになったタムドク。タムジュは衝撃のあまり王宮を抜け出すが、その先で民の生活の実態を知り、また街で後燕の兵士の横暴を目の当たりにしたのを機に、後燕との婚姻同盟を受け入れる決意をする。
第36話
皇太子の陰謀
婚姻同盟のため、タムジュやトヨンを連れて後燕を訪れたタムドク。慕容宝は宴席でタムドクを始末しようとするが、タムドクの気勢に負けて失敗し、またタムジュにも皇太子としての狭量をなじられる。そんな中、ソルドアンが慕容宝にタムドク暗殺を持ちかける。
第37話
高句麗流民村にサガリョンと名乗る男が現れる。一方、慕容宝とタムジュの婚姻が完了し、タムドクは後燕皇帝・慕容垂の誘いで後燕領内の視察に回るが、その途中で刺客の襲撃を受ける。捕らえられた刺客の体から、タムドクの職印が押された書状が発見される。
第38話
失踪
偽の伝令により皇宮から脱出したトヨンは、途中で靺鞨軍の襲撃を受けて行方不明になってしまう。事態を知ったタムドクは、後燕の幕営を抜け出してトヨンの捜索に向かい、コウンと合流する。一方、謀略の発覚を恐れた慕容宝と馮跋は、百済の使臣プヨホンを捕らえる。
第39話
部族の未来
逃げる途中で靺鞨兵の襲撃を受けたトヨンは、百済から来たアシンに助けられる。一方、タムドクの道義に感服したソルチは、兄ソルドアンの卑劣なやり方に苦言を呈して部族を後にする。そんな中、百済の使臣プヨホンは暗殺事件と無関係と判明し、放免される。
第40話
濡れ衣
タムドクが後燕で大逆罪を犯したという消息が高句麗王宮に伝わる。事件の関与を追及されたケヨンスは、不当な疑いに怒りを爆発させる。一方、窮地に陥った馮跋は獄内の高句麗流民らを始末しようとするが、そこへタムドクが嫌疑を晴らすため皇宮に現れる。
第41話
謀反前夜
タムドクの潔白は証明されたものの、真犯人の究明とトヨンの発見は叶わぬまま。その頃、国内城では、高句麗を戦争の危機から救うという名目で、ケヨンスを中心とする勢力がついに決起する。ケヨンスの謀反を伝え聞いたタムドクは、高句麗への帰途を急ぐ。
第42話
安市城[アンシソン]
王宮を掌握したケヨンス一派は、敵対するケピルやコチャンを捕らえて罪人に仕立て上げる。ケヨンスの密命を受けた安市城城主のヘモウォルは、国内城への道を急ぐタムドクを捕らえようとするが、ソルチの助けにより、逆にタムドクが安市城の制圧に成功する。
第43話
高句麗の夢
安市城の執務室で高句麗の祖先神話の蚩尤[チウ]天王の絵を見たタムドクは、ヘモウォルの説得を試みるが、結局ヘモウォルに捕らえられ、国内城へと護送される。そんな中、ケヨンス一派は、身を隠した王をおびき出すため、タムドクを斬首すると公示する。
第44話
決戦の時
ヘモウォルの協力によりケヨンス一派と対峙するタムドクだが、イリョン王はタムドクの命を救い騒乱を終結させるため、ケヨンスの前に屈してしまう。王妃のコヤはケヨンスの配下が放った矢に倒れ、それを見たタムドクは、怒りの剣をケヨンスに向ける!
第45話
欲望の最期
ケヨンスが剣をタムドクめがけて振り下ろそうとする瞬間、大将軍コムの援軍が到着する。長男コジンの命を犠牲にしてまでも止まることのないコムの攻撃に、形勢不利と見たケヨンスは逃亡するが、玉座の間でついにタムドクに追い詰められ、最期を迎える。
第46話
逆賊の子
一夜が明け、謀反に参加した貴族たちは皆斬首される。父の首の前で泣き崩れたコウンは捕らえられるが、タムドクはコウンを解放する。一方、トヨンは衝撃のあまり流産してしまう。一連の事件に憔悴したイリョン王は、タムドクへの譲位を宣言する。
第47話
即位
ついにタムドクが、高句麗 第19代王に即位する。最初の課題は人事問題。コムが国相に就任すべきかどうかをめぐり、側近たちの意見が二分する。兵士の訓練を視察しに訪れたタムドクを、わざと無視する態度をとったコムに対し、タムドクの出した結論は…。
第48話
王妃の行方
実権のない名誉職である王師に任命されたコム。人事改編に決着を付けたタムドクだが、トヨンに代わる新王妃選定の問題が第二の課題として浮上する。そんな中、トヨンは姿を消してしまう。全国の貴族から王妃候補が寄せられる。タムドクが心に決めた王妃とは…。
第49話
新たな出発
タムドクが新王妃に指名したのは、コムの養女のヤギョンだった。これにより、タムドク即位後の朝廷に沸き起こっていた不満は解消されたが、その陰でトヨンは高句麗を後にし、コウンは後燕の臣下になる道を選ぶ。タムドクは周辺各国に婚礼の祝賀使臣を要請する。
第50話
捕虜送還問題
祝賀使臣として高句麗を訪れた百済のアシン。アシンとタムドクは捕虜送還問題の会談で激論を戦わせ、アシンは捕虜を本国に送還すると同意するが、技術流出を憂慮したプヨホンは独断で一部の捕虜を隠匿してしまう。しかしこの策略はすぐに発覚してしまう。
第51話
三足杯の誓い
各国からの使臣が到着し、タムドクとヤギョンの婚礼が盛大に執り行われる。タムドクは百済のアシンと新羅のシルソンを呼んで三国共栄を誓う。一方、後燕に寝返ったコウンの差し金で、契丹のみが使臣を派遣せず、物資の供給も遮断して高句麗の物価が高騰する。
第52話
契丹征伐
タムドクは高句麗に反旗を翻した契丹の征伐に乗り出す。契丹の本陣に潜入したファンフェの軍勢は、事前に作戦を察知した後燕の通告で危機に陥るが、意外な援軍のお陰で大勝を果たす。その頃、百済に至ったトヨンは、アシンの好意で関弥城[クァンミソン]に留まることになる。
第53話
裏切り
タムドクは、高句麗と断交して後燕との同盟を契丹に勧めたのがコウンだとの証言を信用しないが、自ら後燕の使臣として現れたコウンの姿を見て、愕然とする。タムドクは、数日前に現れ、裏切り者の存在を予言したハムジという変わり者の男を王宮に召喚する。
第54話
南方の王気
タムドクはハムジの処刑を命ずるが、ハムジは脱獄して行方をくらましてしまう。百済に至ったハムジは、辰斯王の歓心を買って軍師の座に収まり、アシンに対する牽制をあおる。これに対してタムドクは、ハムジを捕らえるため、サガリョンを百済に派遣する。
第55話
目指せ関弥城
ハムジが高句麗の密偵だというアシンの主張に聞く耳を持たない辰斯王だが、ハムジが姿を消したと知ってようやく騙されていたと気付き、高句麗に宣戦布告する。抑留されたサガリョン一行はハムジの指示で脱出に成功し、タムドクは関弥城への出陣を宣言する。
第56話
海上の戦い
タムドク率いる高句麗軍が関弥城に侵攻してくるという情報に、百済国内は騒然とするが、錯綜する情報と内紛とで百済軍は統制がとれない。関弥城のある喬桐[キョドン]島に上陸した高句麗軍だが、地形を知り尽くしたアシン率いる百済水軍の反撃に、思わぬ苦戦を強いられる。
第57話
戦中の内紛
アシンは高句麗軍から関弥城の奪還に成功するが、テヨスン大将軍は百済滅亡の噂を広めた民を処刑するなど、両者の溝は深刻化する。そんな中、続く城攻めに疲弊の色が見えだしていた高句麗軍のもとに、百済の将軍から投降の意を伝える書状が届く。
第58話
決死の作戦
百済の内紛に乗じた攻撃は失敗し、グルチンが戦死する。そんな中、ソルチから後燕の動きに関する情報が伝わる。ハムジが提示する作戦に、タムドクは猛反対するが、サガリョンとヨソッケの志願により、日食の時を利用した決死の作戦が遂行される。
第59話
関弥城奪取
タムドクをかばってサガリョンが凄絶な戦死を遂げ、高句麗軍の猛攻に百済軍は劣勢となる。チンムの説得によりアシンも関弥城からの撤退を決めるが、港から去りゆく船の上でトヨンの姿が目撃される。タムドクはモドゥルを関弥城に残して国内城に凱旋する。
第60話
新たな天
タムドクはトヨンの消息を聞き連れ戻そうとするが、トヨンは高句麗への帰国を拒む。一方、百済ではアシンが民心を失った辰斯王を倒して王位に就き、契丹の大族長バタルも碑麗[ピリョ]を建国する。タムドクは、天下を高句麗の地に収めるという壮大な目標を打ち立てる。
第61話
覚悟
百済のアシンは関弥城の奪回に向けて動き出す。百済軍の猛攻で窮地に陥った関弥城だが、軍師ハムジの計略により死守に成功する。その頃、北方でも後燕が碑麗と連合し、遼東城が脅威にさらされる。これに対してコムは、自ら指揮官に志願して遼東城へと向かう。
第62話
寝返り
慕容垂の率いる後燕・碑麗の大軍が遼東城を襲う。しかし、ソルドアンの率いる靺鞨軍が、後燕との連合を破って高句麗軍に合流し、後燕軍は撤退を余儀なくされる。一方、タムドクが北方に出陣したと知ったアシンは、自ら軍を率いて関弥城に猛攻を加えるが…。
第63話
信義
北方に行くと見せかけて関弥城に現れたタムドクは、アシン率いる百済軍を撃退する。一方、ソルドアンは高句麗の信義に応えるよう碑麗の懐柔を試みるが、コウンの逆利用でコチャンが後燕軍の手に落ちてしまう。唯一残された息子の危機に、コムの心は揺れる。
第64話
老将の最期
一騎打ちを繰り広げるコムと慕容垂。そこへタムドクらが援軍として現れ後燕軍を撃退するが、戦中に持病を悪化させたコムは息を引き取る。慕容垂はコムの死に弔問団を派遣するが、使臣として現れたのは、慕容宝の養子に入って慕容雲と名を変えたコウンだった。
第65話
国家機密
慕容雲は土地の不正接収を材料にケソン主簿[チュブ]を懐柔して、高句麗の軍事機密を手に入れるが、慕容熙から密命を受けたムガプは、単純なヨソッケをそそのかして、機密を横取りしてしまう。大臣の不正を調査していたハムジの報告で、タムドクは慕容雲を追撃する。
第66話
忠誠の方向
馮跋の裏切りで捕らえられたケソンは処刑される。ムガプに機密を横取りされたと知り、さらに慕容垂から後燕皇子としての地位を剥奪された事実を知らされてもなお、タムドクの必死の説得を聞き入れようとしない慕容雲だが、トヨンが生きていると聞かされ…。
第67話
模索
無断行動をしたヨソッケは軍規を乱した罪を問われる。一方、高句麗との戦争を阻止するという名目で後燕に戻った慕容雲は、復権を目指して各方面に働きかけると同時に、碑麗に靺鞨を討たせようと画策する。後燕の動向を知ったタムドクは碑麗の討伐に出陣する。
第68話
援軍
靺鞨軍の加勢と碑麗の将軍アグバンの投降で反撃を敢行したタムドクは、計略を逆手に取った後燕軍に包囲されてしまうが、意外な援軍により撃退に成功する。タムドクは碑麗を支配下に置く一方、百済に向かった慕容雲は、アシンに高句麗の白馬山城[ペンマサンソン]を攻撃させる。
第69話
緻密な計算
慕容雲は新羅のシルソンを脅迫して高句麗の兵糧を奪い取る。百済のアシンは、関弥城の奪回を急ぐため七重河[チルチュンハ]へ移動中、それを予想していたタムドクの待ち伏せに遭って窮地に陥る。百済のチンム大将軍は、アシンを逃がすために高句麗軍の前に立ちはだかる。
第70話
奪回
ファンフェとの対決により、チンムは壮絶な戦死を遂げる。兵糧を確保して勢いに乗る高句麗軍だが、そんな中、関弥城が百済軍の計略にかかって陥落してしまう。一方トヨンは、後燕や東晋[そうしん]などの外国勢力と手を結んでまで、高句麗を倒そうとするアシンを諫める。
第71話
真っ向勝負
トヨンはタムドクのもとを訪れ、民を傷つける戦争を止めるよう懇願するが、トヨンの正体を知ったプヨホンによって捕らえられてしまう。百済軍が関弥城の情報を手に入れて、戦況を有利に進める中、タムドクはアシンと会談し、堂々の真っ向勝負を宣言する。
第72話
最後の約束
高句麗軍は3カ所を同時に攻撃する作戦で、百済軍を翻弄する。窮地に陥ったプヨホンはトヨンを人質にとり、混戦の様相を呈する。そんな中、トヨンはタムドクの放った矢からアシンをかばって命を落とす。空しさを覚えたアシンは、戦争を止め、タムドクに永遠の服従を誓う。
第73話
父の遺言
後燕の慕容宝、慕容熙兄弟の確執を煽った結果、慕容熙は慕容宝を毒殺しようとするが、それに感づいた慕容垂が代わりに毒を飲んでしまう。慕容垂は、兄弟が力を合わせて後燕の未来を築くよう遺言を残して息を引き取り、タムドクは自ら弔問のため後燕を訪れる。
第74話
暴動事件
麻姑城の高句麗流民が後燕の収奪に反発して暴動を起こすが、それにヨソッケが関わっていると知り、タムドクが自らやって来る。慕容宝は馮跋を送ってタムドクと流民の間を引き裂こうと画策するが、それを聞きつけたタムジュによって、計画は逆利用される。
第75話
偽の密偵
皇宮内に高句麗と内通している者がいると睨んだ馮跋は、ハムジの部下チョンミョンを捕らえ、その証言で慕容雲が密偵として捕らえられる。一方、碑麗からもバタルの残党による反乱の兆しがあるという知らせがもたらされ、タムドクは急いで救援に向かう。
第76話
窮地
碑麗に向かったタムドクはバタルの軍勢に阻まれるが、それが罠だと知っていたタムドクは、バタルと兵士を捕らえて後燕の王宮に戻る。真の間者はタムジュだと睨んだ慕容熙と馮跋は、偽の情報でタムジュを罠にはめる。慕容宝の追及で、タムドクは窮地に陥る。
第77話
新たな戦雲
3年後。後燕は再び高句麗の侵略を開始する。新城[シンソン]が陥落し、さらに南蘇城[ナムソソン]までもが危機に瀕する。一方、それを知った百済のアシンは、かねてから通じていた倭を動かして新羅を攻撃させる。タムドクはファンフェに北方前線を任せて、新羅の救援に向かう。
第78話
新羅を救え
後燕は前哨基地の宿軍城が奪われ、進軍か撤退かの岐路に立たされる。一方、タムドクは新羅の地から倭軍を討伐し、さらに海を越えて倭の本拠地へ進軍すると宣言する。それを知ったアシンは高句麗へと進撃するが、その隙を突いてタムドクは慰礼城を掌握する。
第79話
海を越えて
倭の本拠地へと出陣したヘモウォルは、陣内に疫病が広がったように見せかけ、倭軍を壊滅させる。一方、ヘモウォルと合流したタムドクは、プヨホンの策略で倭軍大将のソアチョンを討ち、倭の首将を降伏させる。北方戦線に復帰したタムドクは、後燕と対峙する。
第80話
因縁の対決
タムドクは南蘇城から退却する慕容熙の軍勢を奇襲する。孤立した新城に残された慕容宝は、タムドクとの激戦の末、退却を余儀なくされる。慕容宝はタムドクへの怨みのあまり、無理な高句麗征伐を要求するが、民心の急速な離反に慕容熙らは危機感を覚える。
第81話
弟の野心
高句麗に対抗できる強い後燕を築くため、慕容熙は慕容雲と手を結ぶ。民心を得た慕容熙の勢力拡大に危機感を募らせる慕容宝は、慕容熙が謀反を企んでいるという証拠を発見し追及するが、逆に慕容熙の襲撃を受けて自ら命を絶ち、慕容熙が後燕の皇帝に即位する。
第82話
同盟
高句麗の王宮で鉢合わせになった後燕と北魏の使臣。強大な兵力を誇示するタムドクを前に、高句麗との同盟を焦る両国の使臣は、ともに破格の条件を提示する。タムドクは両国の休戦を条件に両国と同盟を結ぶが、休戦期間の終了と同時に再び戦雲が立ちこめる。
第83話
朝廷の内紛
タムジュとその息子ホアンの命を盾に、高句麗に援軍を要求する後燕。タムドクはタムジュ救出のため天軍を送るが、イヨンはタムドクの独断で後燕との関係を悪化させると不満を露わにする。高句麗朝廷の内紛に目を付けた馮跋は、イヨンと組んでタムドクの暗殺を図る。
第84話
脱出
成功するかに見えた馮跋の策略は、またしても失敗に終わる。一方、タムジュに一抹の同情心を残す慕容雲は、密かにタムジュの脱出を助け、タムジュとホアンは天軍と共に高句麗の地を目指す。だが、途中でタムジュが手傷を負い、馮跋の軍勢に追い詰められる。
第85話
無言の帰還
逃亡する途中で慕容熙の率いる追撃軍に阻まれ、自ら犠牲となったタムジュ。無言の帰還を果たしたタムジュに嘆き悲しむタムドクは、後燕の討伐を決意する。一方、重要な人質を失った後燕は、高句麗との一戦を控えて、北魏との同盟を成立させようと奔走する。
第86話
いざ最終決戦
後燕は北魏との同盟を成立させ、一方の高句麗ではタムドクが自ら先頭に立って出陣する。後燕は慕容雲の戦略に従って、焦る高句麗軍を誘い込むために瀋陽城を明け渡す。その頃、タムドクは、後燕軍の捨てていった甲冑を天軍に着せて、北魏軍の陣営を奇襲する。
第87話
対峙
瀋陽城で慕容熙が自らの率いる後燕軍に包囲されたタムドク。後燕軍の包囲網を何とか脱出して後方の大牙城に退いたタムドクは、猛攻を仕掛けてくる後燕軍と対峙する隙に、碑麗と靺鞨の支援軍を先回りさせて、後燕の首都・龍城に近い要衝の宿軍城を攻撃させる。
第88話
黄砂
宿軍城が攻撃を受けているという知らせに、急ぎ瀋陽城に撤退する後燕軍だが、瀋陽城は先回りしていたヨンサルタの軍が既に占領していた。ヨンサルタは収奪から逃げてきた住民の先導で宿軍城内に潜入し、それに呼応した高句麗軍は黄砂に紛れて宿軍城を奇襲する。
第89話
不覚
ヨンサルタの犠牲で宿軍城を手に入れた高句麗軍だが、龍城の堅固さと北魏の参戦で戦況は芳しくない。そんな中、ハムジは自身の故郷で龍城の背後にある幽州を占領する。現地の役人を懐柔して善政を敷くハムジだが、母親の墓参りに向かう途中で刺客に襲われる。
第90話
切り札
慕容熙は高句麗軍の攻勢が緩んだ隙を突いて出陣するが、迎撃されて苦境に陥る。タムドクは龍城を迂回して幽州に向かい、北魏からの支援軍を阻む。北魏が高句麗と手を結んだと誤解した慕容熙は、北魏の使臣を捕らえるが、それを諫める馮跋や慕容雲と溝を深める。
第91話
新皇帝
馮跋は慕容熙を暗殺し、慕容雲を後燕の新たな皇帝として擁立する。即位した慕容雲は、北魏と同盟を結んでタムドクのいる幽州に進軍するが、タムドクは幽州に大軍がいるように見せかけ、後燕と北魏の連合軍を引きつけた上で、後燕の首都・龍城を陥落させる。
第92話
最後の戦い
龍城の奪回を目指して猛攻を加える後燕と北魏の連合軍。攻城戦に気を取られる間、高句麗軍に後方を奇襲され山中に追い込まれた慕容雲は、ついにタムドクに膝を屈する。だが、タムドクは慕容雲を高句麗の血を引く者として後燕の王に就け、悪縁を終わらせる。