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03/29(Fri) 02:55
女人天下

BS日テレ「女人天下」日本版公式サイト女人天下 (テレビドラマ)中宗

韓国三大妖婦のひとり、チョン・ナンジョンの波乱に満ちた人生の物語。
王族の娘という出生を封印され、妾の子として蔑まれながら育ったナンジョン。その地獄の日々を抜け出し、富を得るため妓生になることを決意するが、行く末を暗示するかのように「男を惑わし、この世に災いをもたらす女」と予言を受ける。
その頃、朝廷は激動の権力闘争の渦中、王室でも側室と王妃の間で世継ぎ問題が勃発し、血塗られた愛憎が乱舞する。ナンジョンは心から慕う幼なじみのキルサンに別れを告げ、王妃の兄であるユン・ウォンヒョンの妾となる。聡明なナンジョンを気に入り王妃は彼女を寵愛し、側近として入宮させる。こうして陰謀と野望、禁断の愛が静かに絡み始め、やがて彼女は運命をも動かす大きな力を得ていく─

Noあらすじ
第1話
暗夜に生まれて
1506年、燕山君の暴政に怒ったパク・ウォンジョンら朝廷の臣下が、燕山君を廃位させ、晋城大君を新たな国王に推戴する。こうして中宗が即位し、“中宗反正”を主導したパクらは靖国功臣として朝廷を牛耳る。靖国功臣たちの横暴に身の危険を感じた王族 巴陵君は、自分の子を宿したケヒャンを部屋に呼び、半分に割った玉佩を我が子に渡すよう託して家から逃がす。ところが、逃げる途中で倭寇の襲撃に遭い…。
第2話
予期された波乱の人生
ケヒャンから赤ん坊を託されたタンチュ和尚は、寺で1人の女性と出会う。朝廷の高官チョン・ユンギョムの側女チャンフンで、正妻に家を追い出されたうえ、我が子まで死産で失っていた。タンチュは連れてきた赤ん坊を子供の出生の秘密と玉佩と共にチャンフンに託す。一方、都では力のない中宗が靖国功臣たちの言われるままに彼らの娘や妹8人を側室に迎え、その中からユン・イムの妹が章敬王后に選ばれた。
第3話
幼いナンジョンの苦悩
チョン・ユンギョムは聡明なナンジョンを実の娘よりかわいがる。これに嫉妬した本妻の娘オンニョンはナンジョンを罵り、嫌がらせを繰り返す。一方、宮殿ではパク・ウォンジョンの養女、敬嬪パク氏が中宗の寵愛を独占し、子にも恵まれぬ中殿は肩身の狭い思いをしていた。そこへ、中殿懐妊の知らせが流れる。世継ぎの誕生を心待ちにしていた中宗は喜びの涙を流すが、敬嬪は嫉妬に顔を歪ませる。
第4話
避けられない運命
中宗懐妊の知らせを聞いた敬嬪は、松の実粥に白い粉薬を混ぜて中宮殿に持っていく。つわりで食欲がなかった中殿は喜んでこれを食べるが、やがて原因不明の嘔吐に襲われる。その頃、朝廷では中宗が反正で罪に問われた者たちの釈放を命じる。これにより都に戻ってきた巴陵君は、偶然出会ったチョン・ユンギョムの家で一晩を過ごすことになり、チャンフンはナンジョンの実父の出現に息を飲む。
第5話
両班の娘、それとも逆賊の娘
都に戻った巴陵君は中宗に謁見し、中宗は信頼できる身内の復帰を心より喜んだ。一方、巴陵君の登場で王族や新進士類の勢力が拡大することを恐れる靖国功臣は、彼らの勢いを挫くため、チョン・ユンギョムに狙いを定め、彼の側女チャンフンが反逆者の娘であることを理由に攻撃する。これを察知した中殿の兄ユン・イムは、ユンギョムにチャンフン母娘を追い出すよう迫る。
第6話
最高の妓生になって
新進士類の台頭を抑えたい靖国功臣はチョン・ユンギョムの左遷を主張し、判府事ユン・イムは非難をかわすため側女を追い出すようユンギョムに助言する。一方、だんな様の息子チョンニョムの頬を叩いたナンジョンは家を飛び出して靴屋へ行き、そこで妓生の娘メヒャンと出会う。朝鮮一の妓生を夢見るメヒャンの話を聞きながら、ナンジョンも妓生になって富と権力を手に入れようと心に決める。
第7話
旅立ち
朝廷では新進士類の中心人物チョ・グァンジョが強い発言権を持つようになり、靖国功臣の反発が強まる。それを聞いた敬嬪は彼を息子の福城君の教育係に任命するが、チョ・グァンジョはこれを拒絶する。一方、妓楼でチョン・ユンギョムと鉢合わせし、家に戻ると約束したナンジョンだが、妓生になる夢をあきらめきれず、だんな様との約束を破って朝鮮一の名妓ファン・ジニに会いに松都へ向かう。
第8話
キルサンとの出会い
童女として売られたナンジョンは、危機一髪のところでキルサンに助け出される。これを知った親方は怒ってナンジョンを追いかけるが、ナンジョンを捜しに来たタンチュ和尚に助けられ、漢陽の家に戻る。その頃、朝廷では靖国功臣を中心とする勲旧勢力と新進士類の対立が本格化し、そんななか、ついに中殿が元子を出産する。有力な王位継承者の誕生に王室と朝廷は大きな衝撃を受ける。
第9話
私のお父さんは誰?
元子を出産した中殿は、産後の肥立ちの悪さが原因で産後7日目にこの世を去る。再び空席となった中殿の座をめぐり、側室たちは熾烈な争いを繰り広げ、母を失った元子を守るため、チョ・グァンジョら士林は反正で廃位されたシン妃の復位を主張する。一方、母親から妓楼への出入りを禁じられたナンジョンは、靴屋で巫女と占い師が、自分はチョン・ユンギョムの子ではないと話しているのを聞いてしまう。
第10話
キム・アルロの両是論
ナンジョンは、本当の父親を教えてくれと母に迫るが、母は自分とチョン・ユンギョムの娘に間違いないと断言する。ナンジョンは母を疑った自分を悔いるが、本を読むことも、きれいな服を着ることも許されないという母の言葉にどうしても納得がいかない。一方、朝廷では新たな中殿を宮外から選ぶことになり、亡くなった中殿の兄ユン・イムは同じの坡平ユン氏であるユン・ウォンヒョンの妹に白羽の矢を立てる。
第11話
文定王后の誕生
中宗はユン・ジイムの娘を3番目の中殿として迎えた。新しい中殿の美しい容貌や高い学識は中宗を12年も支えてきた側室たちの嫉妬を買うに十分だった。しかし中殿も負けてはおらず、側室たちがこれまでに行った悪行を取り上げ、内命婦の秩序を守るよう牽制した。一方、蔑まれる人生から脱却するためにナンジョンは、親友のメヒャンの母の元へ向かう。妓生にしてほしいと懇願するナンジョンをメヒャンは罵倒し…。
第12話
妓生への道
中殿は側室たちを呼び「内訓」を暗唱させてみる。しかし、誰一人として暗唱できない様に中殿は激怒する。一方、メヒャンは、金と権力のために妓生になろうとするナンジョンの動機を嫌い、両者の溝は深まるばかりだった。そんな時、中殿の兄であるユン・ウォンヒョンが妓楼に現れ、それを知ったナンジョンは接客したいとメヒャンの母に頼み込む。ナンジョンはウォンヒョンの待つ部屋へひとり通され…。
第13話
魅せられて
中殿を後ろ盾に大きな勢力を伸ばしつつあるユン・ウォンヒョンの酒席にナンジョンは通される。ウォンヒョンはナンジョンの美しさに心を奪われ、あっという間に虜になる。その頃、中宮殿では敬嬪が罪の許しを請うて座り込んでいた。中殿は一向に許そうとせず、ついに敬嬪の息子 福城君まで座り込む事態となる。その後、中殿は元子と初対面し、継母という自分の立場に一抹の不安を感じ…。
第14話
厳しい中殿
水揚げさせてくれと懇願するユン・ウォンヒョンに、ナンジョンは自分を中殿に会わせるか正妻に迎えろと、国法に反する無理な条件を出す。その頃、宮中では「内訓」を暗唱した昌嬪は難を逃れ、暗唱できなかった熙嬪はひどく罵られる。そして中殿からの圧迫で吐血するまでに追い詰められた敬嬪は、ますます反抗心を募らせる。一方、娘が妓楼にいると知ったチャンフンは失意のあまり外へ飛び出し、早馬とぶつかり…。
第15話
この恨み いつの日か
母チャンフンの事故がきっかけでナンジョンはキルサンと再会を果たすが、チャンフンは事故のショックでナンジョンが自分の娘だとわからなくなってしまう。その頃、宮中では吐血した敬嬪を中宗が見舞う。敬嬪は中宗に、中殿の実家は賄賂であふれ、その上、内帑金にまで手を出していると泣きながら告げ口し、その一方で福城君に血のついた手ぬぐいを渡し、王位に就いて母の恨みを晴らせと号泣する…。
第16話
中宮殿の耳
ユン・ウォンヒョンにナンジョンの家に押しかけ側女になる返事を迫るが、ナンジョンは母の病でそれどころではない。一方、実家が受け取った賄賂をすべて返すまで謹慎を命じられた中殿は、中宗が実家の情報に詳しいことを不審に思い、情報の出所を突き止めるよう尚宮に命じる。やがて侍女の中に高価な宝飾品を持った者が見つかり、中殿は尋問を始める。これを聞いた中宗は怒って中宮殿に向かうが…。
第17話
もう黙ってはいない
チョン・ユンギョムの正妻の差し金で家を荒らされたナンジョンは、覚悟を決めてユンギョムの家に乗り込み、正妻に「次はただでは済まさない」と告げる。一方、中殿との誤解が解けた中宗は、中殿の助言に従い内需司の調査を始める。すると、敬嬪の父パク・スリムが大規模な不正を働いていたことが発覚し、罪を問われる。追い詰められた敬嬪は、なくなく父を見放して大妃殿に駆け込み、懐妊を口実にして同情を得ようとする…。
第18話
一片丹心の誓い
水揚げを迫るユン・ウォンヒョンに対しナンジョンは、自分だけを妻として暮らす念書を書かせる。そして、受け取った金品を返すよう中殿に命じられ頭を抱えるウォンヒョンに解決策を耳打ちする。一方、宮中では中殿が大妃に呼び出され、敬嬪に厳しすぎると叱責される。しかし、敬嬪の長子 福城君が血のついた手ぬぐいを持っているのを見つけた中殿は、敬嬪の野心に警戒心を募らせ…。
第19話
ナンジョンが欲しいもの
ウォンヒョンの婚礼の行列をさえぎったナンジョンは、祝いの言葉を残してウォンヒョンのもとを立ち去る。そして、妓楼の女将チャ・ウナに1人の男を追っていては一流の妓生になれないと言われ、漢陽の巨商ペクを紹介される。一方、敬嬪が階段で転げ落ちた話を耳にした大妃は、中殿が側室に厳しいのは嫉妬のせいだと叱責し、自重するよう命じる。大妃を味方につけた敬嬪は横柄になり、中殿の届けた薬を昌嬪に浴びせかけ…。
第20話
自分の力で生きて
都に戻ったチョン・ユンギョムは、ナンジョンが妓生になると聞いて叱りつけるが、ナンジョンは自分たちの力で生きるから縁を切ってくれと告げる。一方、中殿は福城君を呼び出し、王位を継ぐのは元子であると念を押して血のついた手ぬぐいの代わりに新しい手ぬぐいを渡す。その後、熙嬪から敬嬪の傍若無人な振る舞いを聞いた中殿は、このままでは福城君が燕山君と同じ道をたどると危機感を募らせる…。
第21話
ひと目でも我が子に
ある日、ナンジョンはユン・ウォンヒョンを訪ね、自分を妻として迎えるか、中殿に会わせるよう迫る。その頃、タンチュ和尚の寺に巴陵君がやってくる。巴陵君は、もし生きているならひと目でも我が子に会いたいと打ち明ける。一方、敬嬪の王子出産を願う祈祷が昭格署で行われると聞いたチョ・グァンジョが、中宗に昭格署の廃止を提言する。これを聞いた大妃と敬嬪は怒りをあらわにし…。
第22話
亡き者の誕生日
ナンジョンはユン・ウォンヒョンの正妻の部屋に押しかけ、自分が本当の妻だと訴える。一方、昭格署の撤廃を巡って対立が続く朝廷では、撤廃を訴える諫官が総辞職を願い出るが、中宗は諫官を交替させても撤廃はしないと言い放つ。そんな時、ひょんなことから占い師のパン・ベギンに四柱推命を見てもらったナンジョンは、自分の生年月日が死者のものだと告げられる…。
第23話
策士となって歩む道
ユン・ウォンヒョンは自宅に押しかけたナンジョンを責めるが、ナンジョンはウォンヒョンの野心を鋭く見抜き、自分が策士になってウォンヒョンを支えると訴える。ナンジョンを想うキルサンは、側女にならず自分の妻になれと言うが冷たく断られる。一方、宮殿では諫官ばかりか宰相までが昭格署の撤廃を訴え、中宗はもはや官僚たちに従うしかないと言うが、大妃はこれを一喝し…。
第24話
孤立無援の中殿
昭格署の問題に心身ともに疲れ切っている中宗に、中殿は朝廷の将来を見据えて廃止すべきだと助言するが、これを聞いた大妃は、敬嬪に対する嫉妬だと言って中殿を叱りつける。その頃、ナンジョンは妓楼の客たちが中殿と敬嬪の勢力争いについて話し合うのを耳にし、中殿を助ける策を思いつく。そんなある日、オンニョンの婚約者パク・ヒリャンがナンジョンに言い寄り、そこへチョン・ユンギョムが通りかかり…。
第25話
大妃の誤解
ナンジョンへ強引に迫ったヒリャンを見たユンギョムは怒り、娘オンニョンとの婚礼を破談にしてしまう。一方、宮殿では昭格署の撤廃を巡って中殿と大妃の対決が深まり、その様子を見た中宗はついに昭格署撤廃を決める。そんな折、ナンジョンはウォンヒョンに、正妻が行っている懐妊祈願を中止させよと助言する。すると、しばらく経って中殿からも同じ命令を受けたウォンヒョンは、見通しの利くナンジョンに感心して…。
第26話
血の手ぬぐい
中宗が昭格署の撤廃を決めたことで朝廷の混乱は収まったが、大妃の怒りは収まらない。そのうえ衝撃と心労で寝込んでいた敬嬪が流産してしまい、大妃はそれを中殿のせいだと責めたてる。しかし、中殿は流産したのは敬嬪自身の不摂生が原因であり、むしろ幸いだったと言い返す。一方、ヒリャンから誘惑したのはナンジョンだと聞かされたユンギョムは、ついにチャンフン母子に絶縁を言い渡し…。
第27話
洗い流せぬ恨み
懐妊祈願をやめる策を自分より先にウォンヒョンに話した聡明なナンジョンを宮殿に連れてくるよう命じる。これを聞いたナンジョンは涙を流して喜び、期待に胸を膨らませる。一方、子を失った敬嬪は悔しさを大妃に訴えるが、すでに血のついた手ぬぐいの話を聞いていた大妃は敬嬪を叱責して追い返す。そして、手ぬぐいの処分を任された中殿は側室や福城君の見ている前で敬嬪に手ぬぐいを洗わせ…。
第28話
咲き始めた蘭の花
ついに中殿に拝謁したナンジョンは感激で涙を流す。中殿は懐妊祈願を止めた理由をナンジョンに問い、まるで自分の心中を理解してくれたような答えに大いに感心する。中殿に近づく道を得たナンジョンは、妓生の道を捨ててユン・ウォンヒョンの側女になると宣言する。一方、昭格署撤廃以降、朝廷ではチョ・グァンジョの勢いが増し、功臣たちは反感を募らせていた。そんな時、三司で功臣たちの偽の勲爵の削除が議論され…。
第29話
忠誠の誓い
側室と王子たちの忠誠誓約書をもらうべきというナンジョンの言葉に、中殿はまさに名案だと膝を打つ。ナンジョンは恩に報いようと朝廷の情報収集を始める。ところが、いざ側室とその王子たちを集めて元子に忠誠を誓わせようとすると、敬嬪の息子である福城君だけが、誰が王世子に任命されるか分からないのに誓約などできないと言い放ち、中殿に堂々と意見を述べた。居合わせた敬嬪は我が子の雄志に満足するが…。
第30話
涙の鞭
中殿は元子への忠誠誓約を拒否して中宮殿を出ていった福城君を呼び出し、その無礼な振る舞いを叱りつける。驚いた敬嬪は自分が代わりに罰を受けると言うが、中殿はそれを逆手に取って敬嬪自らが福城君に罰を与えるようムチを渡す。一方、チョ・グァンジョたちの偽勲削除の動きを聞いたナンジョンは急いで宮殿に向かい、朝廷に嵐が迫っていることを伝え、それを回避するために敬嬪と手を組むよう忠告するが…。
第31話
昨日の敵は今日の友
やがて宮中に巻き起こる嵐を避けるには敬嬪と手を組むべきだと進言するナンジョンを中殿は妄言だと叱りつける。しかし、その理由を聞いた中殿はナンジョンの洞察力に驚嘆し、宮中に自由に出入りできる通行札を渡す。その頃、中宗は三司があげる偽勲削除の上奏に苦しんでいた。自分を王位につけた功臣を否定することは自分自身の正統性を否定するも同然だからだ。こうして朝廷は中宗の出かたをめぐって水面下で動きはじめ…。
第32話
葉のお告げ
ナンジョンはナム・ゴンと花川君が南陽君と密談していた事実を中殿に告げ、チョ・グァンジョを失脚させる謀略が進んでいる可能性を示唆する。そして、改めて敬嬪と手を組むよう助言するも中殿は聞き入れない。その頃、敬嬪と手を組んだ熙嬪は、女官に命じて裏庭の木の葉に蜂蜜で「走肖為王」と書かせる。やがて「走肖為王」と虫に食われた葉があちこちで発見され、その奇怪な現象に宮殿中が騒然となり…。
第33話
甘い罠
キルサンに危機一髪のところを救われたナンジョンは、チョ・グァンジョの護衛をするキルサンにチョを狙う勢力の背後には国王がいると忠告する。一方、中殿は焼厨房の女官に葉をなめさせて「走肖為王」と刻まれた葉のからくりを解き、さらに「走肖為王」の4文字の意味を解読する。この葉が朝廷に災いを招くと直感した中殿は大妃に箝口令を敷くよう言い、この事件に側室が深く関わっていることを示唆するが…。
第34話
趙が王に為る
ナンジョンは中殿に「走肖為王」には一切関わるなと助言し、中宗は王位のためならチョ・グァンジョはおろか中殿さえも切り捨てると断言する。その頃、中宗はチョ・グァンジョを呼び出し、燕山君を追い出して王位に就いた自分に王の資格はあるかと敢えて問い、チョ・グァンジョの本心を探ろうとする。そして、熙嬪から「走肖為王」の件について中殿が箝口令を敷き、チョ・グァンジョを擁護したと聞かされた中宗は…。
第35話
義心と疑心
キルサンの協力でこれまでの悪事が明るみに出たチョンニョムは、ナンジョンに土下座して謝る。その頃、遅々として進まぬ偽勲削除に業を煮やしたチョ・グァンジョは中宗に面会を申し込み、偽勲削除を迫る。ついに中宗はチョの申し出を受け入れるが、その直後に南陽君を呼び出し、極秘の王命が記された密旨を手渡す。一方、中殿は側室たちを集めて「走肖為王」の件を問いただすと、そこへ中宗が現れ…。
第36話
命に代えてお守りします
監視の厳しい中宮殿に来たナンジョンは、靖国功臣がチョ・グァンジョの追放を企てており、その背後には中宗がいると告げる。そして再度、敬嬪と手を組むべきだと忠告するが、中殿は聞き入れようとしない。その頃、敬嬪は中宗にチョが王座を狙っていると追い打ちをかける。中殿を救う道を模索するナンジョンは、知恵を借りようと靴屋を訪れるが、靴屋の出した答えもナンジョンと同じだった…。
第37話
恐怖の易姓革命
中宗のもとに訪れた敬嬪と熙嬪はチョ・グァンジョを追放しなければ易姓革命が起こり、朝鮮国は途絶えると涙ながらに進言し、戸惑う中宗を追い込む。さらに敬嬪は身動きがとれない中殿を訪ね、功臣たちの旗揚げについて告げたうえで、中殿も生き残るためにチョをかばってはならないと進言する。中殿は、チョ・グァンジョをかばって廃位されるか、側室の言葉に従う屈辱に耐えて生き残るかの窮地に立たされ…。
第38話
旗揚げの日
旗揚げの日。功臣たちは成功の鍵を握る都総管の説得に失敗し、約束の亥の刻に兵士を動かせる人間が誰もいないことに焦り始める。このままでは旗揚げは不可能だと判断した南陽君は、殿下に拝謁してチョ・グァンジョらを捕らえる王命をもらいに行く。ついに中宗は義禁府にチョ・グァンジョらを捕らえよとの王命を下す。この王命を受けた兵判は、どうにも食い止めることができず涙ながらにチョ・グァンジョの家へ向かい…。
第39話
覆水盆に返らず
中殿の呼び出しを拒んでまで家に残ったナンジョンは、懸命に中殿の無事を祈り続ける。一方、投獄されても頑なに中宗を信じるチョ・グァンジョと、まだチョ・グァンジョに対する温情に揺れる中宗の姿に不安を感じた南陽君らは、早くチョ・グァンジョらを処断しようと中宗に決断を迫るが、領議政や兵判は無罪を主張して公正な裁きを求める。そこへチョ・グァンジョを慕う儒生たちが釈放を求めて宮殿に乱入し…。
第40話
優柔不断な王
中殿を訪ねたナンジョンは、中殿が懐妊したと嘘の公表をすることが唯一の存命方法だと言うが、中殿は国や民を欺いてまで生き残りたくないとはねつける。チョ・グァンジョらが投獄されたと知った巴陵君は、王族たちに呼びかけて一丸となって中宗に釈放を求めるが、中宗は王でありながら臣下の顔色をうかがう王に王の資格はないと涙を流し、ついに決断を下す。結果を聞いたナンジョンは、そのまま敬嬪殿へ行き…。
第41話
ナンジョンと敬嬪
敬嬪のもとを訪れたナンジョンは、チョ・グァンジョの追放は彼を慕う儒生らによって成し遂げられると話し、さらに中殿が懐妊中ではないかとほのめかす。ところが、敬嬪殿から出てきたところを中宮殿の尚宮に見つかり、中殿はナンジョンの裏切りを知って衝撃を受ける。さらに中殿は、久しぶりに中宮殿を訪れた中宗に流刑に処したチョ・グァンジョらを呼び戻すべきだと進言し、せっかく来た中宗を激怒させてしまう…。
第42話
どっちの味方?
中殿はナンジョンの裏切り行為に怒り、足が血まみれになるまでムチで打ち、立つこともままならないナンジョンを外に放り出す。敬嬪はナンジョンが中殿の命令で自分に会いに来たものと思っていたが、中殿がナンジョンに激しくムチを打ったと知り混乱する。そして中殿が本当に懐妊したのか疑問に思いはじめる。いらだった敬嬪は真相を確かめるべく服を着替え、密かに宮外へと抜け出しナンジョンに会いに行くが…。
第43話
落とし穴
中殿が懐妊を隠す理由とは何かと敬嬪に聞かれたナンジョンは、廃位の危機に立たされた時、懐妊の事実を明かして自分を脅した人々を追放するためだと答え、まずは熙嬪を陥れるのが先決だと忠告する。ナンジョンの綱渡りをそばで見守る中殿は、下手をすれば自分が陥れられる危険を感じ、兄ウォンヒョンにナンジョンを側女に迎え、身内にするよう言いつける。そんな時、朝廷では儒生たちがチョの処刑を求めて座り込みを始め…。
第44話
改革とは道なき道
ナンジョンはユン・ウォンヒョンを連れてチョン・ユンギョムのもとへ婚礼の報告に行くが、ユンギョムは挨拶も受けずに怒りだす。悲しみをこらえ、娘としての礼儀を尽くしたナンジョンは早速、ウォンヒョンとの婚礼の日取りを決めるが、それは正妻が決めた初夜と同じ日取りだった。一方、チョの処遇に頭を痛めていた中宗は、ついにチョの処刑とその一派の追放を命じる。それを知った南陽君らは歓声を上げて喜び…。
第45話
信じていた王命
ナンジョンの母に挨拶に行ったウォンヒョンは、ナンジョンをただの側女ではなく、生涯を共にする妻として婚礼を上げると言う。しかし、ナンジョンとの婚礼と妻との初夜が同じ日に決まり、ウォンヒョンは頭を悩ませる。一方、朝廷では功臣たちがチョ・グァンジョの救命を求めて座り込む王族たちを独断で投獄し、中宗にチョの処刑を迫る。そして、ついに流刑地で中宗を信じて待っているチョ・グァンジョのもとに王命が届き…。
第46話
チマが受けたお仕置き
御医から中殿は懐妊していないと聞いた敬嬪は、ナンジョンと中殿が組んで自分をだまそうとしたのだと疑うが、ナンジョンは、御医が診た脈は尚宮のもので敬嬪を欺くためだと主張する。ようやく疑いを解いたナンジョンは、義禁府に捕らわれた都総管の救出を敬嬪に願い出る。その頃、中殿は内命婦の規律を正すため、殿下付きのキム尚宮を呼びつけ、敬嬪と通じた罪を問い、目の前でチマを脱がせて…。
第47話
名医の誤診
中殿が大殿の尚宮に対して仕置きをしたと聞き、怒った中宗は中殿を怒鳴りつけ廃位させると口走るが、立ち去ろうとしたその時、中殿が吐き気を催す。こうして中殿の懐妊を知った中宗は手放しで喜び、中殿への怒りが感謝に変わる。一方、ナンジョンとの婚礼と妻との初夜が重なってしまったユン・ウォンヒョンは、妻と不仲になるのを避けるため一度はナンジョンをあきらめようとするが、そこへ中殿懐妊を知らせが届き…。
第48話
離れられない宿命
中殿の懐妊がうそであったと敬嬪に責め立てられたナンジョン。やっとのことでその場を言い逃れ、その足で中宮殿に出向き、中殿に今すぐに流産したことにせねば もはや助かる道はないと進言する。敬嬪は女官に中殿の懐妊がうそであるという噂を宮殿中に流させ、やがて慈順大妃の耳にも届く。一方、ペク・チスはナム・ゴンに命を狙われるキルサンを助けるため、キルサンをユン・ウォンヒョンに預けるが…。
第49話
うその懐妊
ユン・ウォンヒョンに仕えることになったキルサンは、ウォンヒョンのために命を捧げられるかとナンジョンに詰め寄られ、命を捧げる誓いを立てる。しかし、ナンジョンはペク・チスを訪ねキルサンを引き取るように頼むが、ペク・チスは怒鳴りつけて追い返す。一方、中殿の懐妊がうそだという噂が広がった宮中。慈順大妃が側室たちを呼んで噂を信じぬよう言い聞かせると、昌嬪が中殿の再診を申し出て…。
第50話
中殿様を信じます
慈順大妃に再診を勧められた中殿はしぶしぶ受け入れる。中殿の懐妊がうそであるという噂は臣下たちにも広まり、うそがばれて廃位される中殿の後釜に敬嬪や熙嬪を就けようと、それぞれに思惑を巡らせる。ナンジョンは、一刻も早く流産したと言わなければ中殿は助からないと焦るが、ウォンヒョンから「自分を救えるのは自分だけ」と中殿が言っていたと聞き、自分の知らなかった中殿の秘密に気づいて…。
第51話
天国と地獄
再診により疑惑を晴らせという慈順大妃の申し出に、中殿はうその懐妊だという噂を流した者を厳しく罰することを交換条件に出す。中宗は再診が胎児に悪影響を与えかねないとして取りやめを求めるが、そんな中宗の思いやりに中殿は胸を打たれながらも再診を受け入れる。御医と内医員による再診の結果、ついに中殿の懐妊が明らかになる。慈順大妃と中宗は疑惑が晴れたと喜ぶが、その展開に敬嬪と熙嬪は落胆を隠しきれず…。
第52話
天下を取るために
中殿の懐妊が事実と判明し、懐妊は嘘であると噂を流した敬嬪は中殿の報復を恐れナンジョンに助けを求める。ナンジョンは、中殿に命乞いをするしかないと助言し、中殿が大君ではなく公主を産めば、恨みを2倍にして返せると敬嬪に耳打ちする。本妻との初夜とナンジョンとの婚礼が重なり頭を痛めるユン・ウォンヒョンは、平凡な人生を送りたければ本妻を選び、一旗揚げたければナンジョンを選べと中殿に助言され…。
第53話
手をさしのべて
ナンジョンとユン・ウォンヒョンは晴れて初夜を迎えるが、一人残されたユン・ウォンヒョンの妻は悔しさに涙を流す。その頃、朝廷では中殿の懐妊に危機感を抱く臣下たちが殿下に講学庁を設置して元子に教育を施すよう進言し、元子を王世子に冊立して中殿を牽制しようとしていた。中殿からこの話を聞いたナンジョンは、敬嬪と手を組み、元子を王世子に冊立しようとする勢力に対抗するよう助言するが…。
第54話
処罰を請う女たち
ウォンヒョンの本宅を訪れたナンジョンは、義父に追い返されそうになったところを本妻に呼ばれ、家で嫁の扱いを受けたければ相応の言動を知るべきだと忠告される。一方、宮殿では7人の側室が集まり、中殿の報復を回避するには自分たちが処罰を請うしかないと話し合い、中宮殿の前で土下座を始める。一方、ヌングムは、朝廷の高官に命を狙われるキルサンを救うため、チャン大人に自分の体を捧げると申し出るが…。
第55話
プライド
側室たちを許してやるべきだとナンジョンに諭された中殿は、これを機に側室たちの気勢をそぐのだと突っぱねた。しかし、慈順大妃の説得に折れ、土下座を止めるよう命じる。中殿は、敬嬪だけを改めて自分の部屋に呼び、自分に忠誠を誓わせようとする。一方、ナンジョンはユン・ウォンヒョンから瓦の家を買うようにと金をもらうが、それが本妻から渡されたものと知るや、屈辱に怒り震え…。
第56話
明国の巨商
明の商人チャン大人に会った敬嬪は、明と朝鮮の橋渡しを頼む。チャン大人は、敬嬪が福城君を王世子に冊立するために明の力を必要としていることを見抜き、その見返りとして高麗人参の独占権とキルサンの命を救うことを要求する。朝廷では中殿が男の子か女の子のどちらを産むかに注目し、ユン・イムとキム・アルロは元子を、ナム・ゴンとシム・ジョンは福城君を王世子にすべく水面下で動きはじめる…。
第57話
早まる王世子冊立
腹痛を訴えて倒れた中殿を3人の側室が見舞う。敬嬪は、世継ぎとなる大君を産むよう祈っていると述べるが、中殿は元子が世継ぎになるべきであり、大君を産んでも元子に忠誠を誓わせると断言する。朝廷では臣下たちが王世子冊立礼を来春にも行うように求め、中宗はそれを受け入れる。これを聞いた中殿は、自分の子が生まれる前に王世子が冊立されてはすべての努力が水の泡になると焦る…。
第58話
王世子の資質
王世子冊立は君主としての資質を見極めてから決定する運びとなり、中宗は、まず福城君と面会し、その聡明さに満足する。元子を推すユン・イムらは危機感を募らせ、直系の大君という名分を前面に押し出して対抗しようとする。王世子冊立争いから除外された中殿は元子を推すしかないと情勢を見守るが、敬嬪がやってきて、元子を推せば中殿の立場は危うくなると進言する。ナンジョンも同様に福城君を推すように提言し…。
第59話
靴屋のおじさん
何としても中殿の子を王世子にしたいナンジョンは靴屋の主人に助けを求めるが、靴屋の主人は元子を王世子にすべきと答え、正道に逆らおうとするナンジョンを叱りつける。中宗が元子の他に側室の王子たちとも面会していると聞いた中殿は、中宗の心が決まったことを密かに察する。そこへ敬嬪が訪れ、中殿と腹の子の安全も保障する代わりに福城君を王世子に推すよう願い出る。中殿が冷たくあしらうと、敬嬪は刃物を取り出し…。
第60話
燃やされた忠誠
中殿に自分の忠誠を見せるため敬嬪は刀で指を切り血書をしたためるが、中殿は目前であっさりと燃やしてしまう。夜遅くに明の商人であるチャンに会いに行ったナンジョン。敬嬪ともつながりを持つチャンに、なぜ中殿へ拝謁を求めるのかと理由を尋ねると、利益のためなら二股もいとわないと言い放った。予想以上に手強い相手にナンジョンは警戒する。一方、中宗は臣下たちを集め、選考には王子の嫡庶を問わないと宣言し…。
第61話
親不孝をお許し下さい
ウォンヒョンの本宅に家財道具と共に押しかけたナンジョン。ユン家の皆が反対するなか荷物を運び込むが、正妻に中殿の許しを得たら母屋に住まわすと言われ、一旦引き返すハメになる。一方、母親が中殿に侮辱されたと聞き、怒りに任せ中殿のもとへ駆けつける福城君。しかし、どういうわけか中殿に許しを請い忠誠を誓う。福城君の作戦だと知った敬嬪は、その聡明さに感心するが、すでに中宗の心中を知っている中殿は…。
第62話
中宗の心中
それぞれ異なる王子を推薦して分裂する朝廷の臣下らが偶然にウォンヒョン宅で出くわす。一同唖然とするも中殿の外戚であるユン家を抱き込もうと思惑が交錯する。一方、中宗は誰を王世子に決めたのかを察した中殿にあえて誰がふさわしいかと尋ねてみる。すると中殿は、嫡庶を問わぬと宣言したのは元子を王世子にするための策だと答え、中宗の意に従うと述べた。笑みを浮かべる中宗に複雑な思いで見つめる中殿は…。
第63話
命をかけた進言
王世子を公正に選ぶため、中宗は王子たちを集めて王才を見る試験を行うと言う。中殿は8人の王子を部屋に呼び、誰が王世子に冊立されようと殿下の御意に従い、王世子に忠誠を誓うことを約束させるが、福城君は元子と自分以外は王世子に冊立される資格はないと勇み立つ。一方、中殿を心配するナンジョンは、福城君を推すことだけが生き残る道だと砒素を持ち込んで命をかけた説得を中殿にするが…。
第64話
中殿との決別
砒素を持ち出してまで福城君を王世子に冊立すべきというナンジョンを中殿は厳しく叱りつけ、当分の間、中宮殿の出入りを禁ずる。一方 側室たちは、王世子冊立の試験を控え王子たち以上に胸を高鳴らせていた。そんな時、中殿の父とユン・ウォンヒョンが殿下に拝謁し、王世子に元子を推戴するよう進言するが、中宗は怒ってはねつける。その頃、ユン・ウォルロは南陽君のもとで福城君の王世子冊立を上奏文に署名していた…。
第65話
君子の食べ物とは
中殿に冷たく突き放されたナンジョンは生きる目標を見失い、山寺へ行ってタンチュ和尚に出家したいと泣き崩れる。朝廷では王世子冊立の試験が行われ、元子と福城君、錦原君、徳興君が最終候補に残るが、徳興君は最終試験を辞退してしまう。結局、元子と福城君、錦原君の3人が最終試験に臨み、ついに最後の質問を中殿が投げかける。「君子にとって一番大切な食べ物は何か」と問う中殿に3人の王子は…。
第66話
坡平ユン氏の分裂
再試験を終えた中宗は元子を王世子に冊立することで御意を固めるが、福城君と錦原君を推す勢力がこれに反発し、試験問題が漏れたという疑問を提示して再試験を主張する。これを聞いた中殿はすぐさま中宗を訪ね、今すぐ宣布すべきだと強く進言する。元子を押す判府事は中殿の後押しに感謝し、中宮殿を訪ねるが、そこで中殿の兄たちの出仕は見合わせるべきと話したことから中殿と判府事の間に亀裂が走り…。
第67話
再試験を巡って
山寺にいるナンジョンを訪ねたユン・ウォンヒョンは、一緒に山を降りるように言うが、ナンジョンは今下りても中殿に迷惑をかけるだけだと頑なに拒む。一方、判府事との反目が決定的になった中殿は、自分と腹の子を守る勢力の必要性を痛切に感じ、ナンジョンの事を思い浮かべた。そんななか、中宗は再試験を行わないことを決定し、中殿に告げる。これを聞いた敬嬪は我を忘れ、大殿に駆けつけて泣き叫ぶが、そこへ中殿がやってきて…。
第68話
幼稚な進言
中宗が大臣たちの前で元子を王世子に冊立する意志を明らかにすると、錦原君派の南陽君も福城君派の左議政もキム・アルロとの密約通り御意に従う意を表明し、大臣たちは元子への忠誠を誓う。一方、康寧殿の前で泣き叫んだ敬嬪は中殿によって部屋に引きずり戻され、そのまま部屋に軟禁される。そんな母を救うべく福城君は中宮殿の前で土下座を始める。その頃、反対派の取り込みに成功した判府事とキム・アルロは、次なる標的を中殿に定め…。
第69話
附子の薬
判府事たちによる中殿の追い落としが始まり、中殿は兄たちに朝廷の有力者に取り入って生き残るよう助言するが、南陽君もナム・ゴンも彼らを冷たく追い返す。判府事は、康寧殿の前で泣き叫んだ敬嬪に賜薬を下すよう中殿に進言し、中殿は敬嬪に賜薬を下したら自分とお腹の子の安全を保障するかと聞き返す。中殿は賜薬を持って敬嬪の部屋へ向かい、敬嬪は賜薬を飲む代わりに福城君の命は助けてくれと言い賜薬を口に流し…。
第70話
歯と唇
キム・アルロは南陽君や左議政らに中殿を廃位させようと提案し、廃位の名分となる、中殿の兄たちが賄賂を受け取って蓄財している証拠を持っていると打ち明ける。しかし、この話を聞いた敬嬪は、中殿より先に判府事とキム・アルロから追放すべきだと言う。中殿が賜薬ではなく補薬を下したことで自分に手を差し伸べていると察した敬嬪は、自らも生き残るために中殿と手を結ぶことを決め…。
第71話
手を組めば
公主を産んだ中殿は失意で涙を流し、中宗も失望感を隠せずにいる。敬嬪はそんな中殿を訪ね、判府事と吏曹参判が中殿の追放を狙っていると進言し、自分と手を組むべきだと言うが、中殿の自尊心はそれを許さない。一方、判府事とキム・アルロは勢いの衰えた中殿を一気に追い詰めるため、中殿の実家の不正をでっち上げる。朝廷の告発を受けた中宗は中殿の実家の捜査を命じ、やってきた捜査官によってユン家は大騒動となり…。
第72話
帳簿と共に舞い戻って
やっと中殿のもとに戻ったナンジョンは、大臣らが受け取った賄賂の金額と日時が記された帳簿を中殿に渡し、判府事とキム・アルロを追放する決定的瞬間に使うよう進言する。ユン承候官の処罰を求める朝廷に押され、中宗はユン兄弟を外職に追いやる決定を下す。これを聞いた中殿は急いで便殿に駆けつけ、王命を取り下げるよう涙ながらに訴えるが、かえって中宗の怒りを買い、謹慎を命じられてしまう…。
第73話
もう1冊の帳簿
大妃殿で初めてナンジョンと会った中宗は、容貌の美しさと聡明さに心を引かれる。一方、アルロから帳簿が盗まれたことを聞いたペク・チスは、このままでは自分の命が危うくなると察知し、隠し持っていたもう1冊の帳簿を持って左議政のもとを訪ねる。敬嬪に頼まれていた帳簿が偶然にも手に入った左議政。しかし、その頃王室では福城君を含め王子たちに出宮の話が持ち上がり、敬嬪たちは落胆を隠しきれず…。
第74話
連行
判府事を訪ねたナンジョンは、帳簿がもう1冊あることをキム・アルロたちに臭わせ揺さぶりをかける。焦りを感じたアルロはパク・ヒリャンを呼び、承候官兄弟が追放された後に三司から中殿の弾劾を上奏するよう指示する。一方、中宗が承候官兄弟を外職に出すと決定するが、大臣たちは外職では罰が軽すぎると反発し、結局、ペク・チスとユン・ウォンヒョンが捕らえられ尋問が始まった。業を煮やした中殿は帳簿を持って外に出るが…。
第75話
命がけの進言
ナンジョンは命と引き替えに直訴をするため中宗の行く手を遮った。朝廷の意見に流され承候官兄弟を追放し、果ては中殿を廃位させるつもりかと詰め寄ると、中宗は気分を害してナンジョンを宮殿から追い出した。一方、ユン・ウォンヒョンがペクから銀3万両を受け取った事実を認めると南陽君らは直ちに断罪を求める。しかし、尋問官のアン・ダンは朝廷に賄賂が広がっていると主張し、中宗の追求は一層厳しくなり…。
第76話
罪人ユン・ウォンヒョン
賄賂事件の収拾を巡り、中殿と大妃の間にひびが入る。尋問の進行状況を臣下に尋ねた中宗は、司憲府の官吏まで関与していると聞いて激怒し、徹底的に追及すると意志を示す。一方、ナンジョンは、靴屋の主人が教えてくれたユン・ウォンヒョンを救う方法をウォンヒョンの正妻に頼んで中殿に届ける。そんななか、ウォンヒョンの罪を問う上奏が相次ぎ、怒った中宗は自ら尋問に乗り出し、それを聞いた中殿は居ても立ってもおられず…。
第77話
ペクの裏切り
激しい拷問を受けながらも収賄疑惑を否認するユン・ウォンヒョンだが、ペクがうその自白をしたことからウォンヒョンは窮地に陥る。ウォンヒョンは反逆心を抱いた罪で大逆罪に問われ、朝廷では中殿の廃位も論議される。中殿は便殿に出向き、中宗に兄の潔白を訴えるが、政事に口を出すなと追い返されてしまう。ウォンヒョンの無事を祈りつづけるナンジョンは、ついに義禁府の獄舎にもぐりこんで…。
第78話
力尽き果てて
厳しい拷問に耐えかね、収賄について認めたユン・ウォンヒョンだが、反逆心があったことは否認しつづけた。事件が王室にまで飛び火することを恐れる大妃は、兄に罪を認させるよう中殿に言うが中殿は拒絶。そんな時、キム・アルロは盗まれたペクの帳簿を突き止める手がかりとなる言葉をナンジョンから聞かされる。アルロはナンジョンが盗んで中殿に渡したかと不安になり、中殿のもとへ駆けつけるが…。
第79話
迫る廃位
罰を請う中殿を中宗は叱りつけるが、中殿は兄たちの罰が決まるまで場を離れぬと言い張る。一方、ウォンヒョンの自白を受け、父と上兄も義禁府に連行され、尋問にかけられる。敬嬪は、絶体絶命の危機に陥っても帳簿を出さぬ中殿がもどかしくてならない。そんな時、明からチャン大人とヌングムが戻ってくる。ナンジョンはチャン大人を妓楼に誘い、ペク・チスの代わりに朝廷の金づるにならないかと持ちかけ…。
第80話
最後の贈り物
処罰を請うて土下座している中殿。ついに廃位と追放の勅書が読み上げられた。これを聞いた敬嬪は、なぜ帳簿を中宗に見せないかと中殿に問い詰めた後、大殿に向かい中宗に廃位の取り消しを求める。昌嬪も大妃に不当さを訴えるが、大妃から次の中殿は側室から選ぶと言われ、口をつぐんでしまう。廃位の知らせを聞いた王世子が中殿のもとに駆けつけ、中殿は別れの挨拶を交わし、最後の贈り物を王世子に渡し…。
第81話
悪あがき
中殿を連れ戻した中宗は、帳簿という証拠を持っていながら何も言わずに宮殿を去ろうとした中殿の思慮深さに感激する。中宗は大臣たちを呼び、帳簿を見せながら怒りを爆発させ、坡山府院君とユン承候官兄弟を無罪放免する。この瞬間を待ちわびた敬嬪は、自分が中殿に渡した帳簿のおかげで廃位が取り消されたと思い込み、2人の信頼をさらに深めるため、福城君を養子にするよう申し出るが…。
第82話
燃やされた帳簿
敬嬪の部屋を訪ねた吏曹参判は、自分と判府事を助けた後に中殿を追放しようと提案し、見返りに中殿の座を渡すと答える。一方、判府事は和解しようと坡山府院君を訪ねるが、ユン・ウォンヒョンに追い返される。中宗は賄賂を受け取った臣下を厳重に処分するつもりでいたが、それによって政事が麻痺することを恐れていた。そんな時、中殿が中宗を訪ね、この件はこのまま伏せるよう進言する…。
第83話
母を守ってくれますか?
中殿は吏曹参判と判府事を呼び、王世子のいる前で中殿を守るよう誓わせる。強い母子の絆を見せつけられた2人は、下手をすると王世子が自分たちを追放するかもしれないと危機感を募らせる。その頃、朝廷ではアン・ダンらのもとにチョ・グァンジョの弟子たちが集まり、結束を強めようとしていた。これを聞いた敬嬪は、キム・アルロより先にアン・ダンらの追放が先決だと考え、明から戻ったチャン大人の資金提供を受け入れる。
第84話
生存をかけた結託
腐り切った朝廷に失望感を抱く中宗は、巴陵君を赦免し、朝廷の刷新を図ろうとする。一方、キム・アルロは中殿との和解を取り持つようにウォンヒョンの正妻に頼むが、あまりの都合の良さに断られる。このままでは士林派が再び勢力を盛り返すかもしれないと焦ったアルロたちは南陽君ら靖国功臣を集め、士林派アン・ダンらの追放を呼びかける。その頃、ナンジョンは王命を受け、輿に乗って中宗のもとへ向かい…。
第85話
それぞれの保身
懐妊が明らかになった文定王后は次こそは大君を産むと心に誓う。そして、ウォンヒョンにナンジョンを早々に本宅へ迎えるよう言う。中殿懐妊の噂は瞬く間に広まり、窮地に追い込まれた判府事はキム・アルロと縁を切り、中殿に擦り寄ろうと夫人を中宮殿に送る。一方、朝廷では勢いを盛り返そうと士林派が靖国功臣の追放に乗り出す。改革を目指す若きイム・ベクリョンは、中宗に直言するため単身で宮殿に座り込みを始め…。
第86話
早すぎる結婚話
単身で座り込みをするイム・ベクリョンの気骨ある態度に中宗の胸は打たれ、御賜酒がつかわされる。キム・アルロは左議政と花川君を訪ね、アン・ダンらを追放し、中宗の信頼を取り戻す方法を話し合う。朝廷に根を張りたいチャン大人は敬嬪に、ペク・チスを助けて判府事とキム・アルロを追放する餌にすべきだと進言する。ところが福城君の婚礼が急に浮上し、中殿が福城君にふさわしい結婚相手を坡平ユン氏の中から推薦したことに敬嬪は怒り…。
第87話
信頼と義理のはざまで
福城君の結婚話で怒りをあらわにした敬嬪はナンジョンへお茶を浴びせ、怒鳴り散らした。結婚話は中殿が手を差しのべた合図で、敬嬪の役目は判府事らを追放する事だとナンジョンは言い、敬嬪を納得させる。一方、靖国功臣の陰謀でアン・ダンが謀反を企てたと聞かされた中宗は、アンと面会して彼の真意を確証する。アンに対する信頼と靖国功臣に対する義理のはざまで揺れる中宗は、中殿の考えを聞こうと中宮殿を訪れ…。
第88話
私の罪をお許しください
アン・ダンと功臣が共存できぬならアン・ダンを裁くしかないという中殿の言葉に、中宗は深く考え込む。功臣派にユン・ウォルロが加わったことを聞いた中殿はウォルロとウォンヒョン夫妻を呼び、軽率な行動をとったウォルロを厳しく叱りつけ、ウォンヒョンの正妻には、妻としての地位を守るには先に息子を産めと助言する。その頃、すでに子が宿っていたナンジョンは、身ごもった我が子の将来を悲観し仏閣の上階から身を投げ…。
第89話
中殿の計算
アンの尋問を求めて座り込む大臣たちに対し、中殿は私利私欲のために殿下を煩わせていると怒鳴りつけて座り込みをやめさせる。これを聞いた中宗は、朝廷に口を挟んだ中殿を叱りつけるが、内心は感謝していた。その頃、子を身ごもったナンジョンは、自分と同じ側女の子となる我が子を憂慮して堕胎させようとしていた。一方、大君出産を切望しているはずの中殿。なぜか側室たちに公主の出産祈願をするよう言いつけ…。
第90話
秘薬
我が子に自分のような惨めな人生を歩ませたくないナンジョン。中殿はどうにか諭そうとするが、ナンジョンは子を始末するという考えを変えない。中殿はウォンヒョンにもナンジョンを説得するように言うが、ナンジョンはついに巫女に子を始末する秘薬を作るようお願いする。一方、アン・ダンの処罰に悩む中宗のもとにパク・ヒリャンの上奏が届き、ついに中宗はアンを義禁府に捕らえるよう命じて…。
第91話
ナンジョンの痛み
ナンジョンがお腹の子を始末したと聞いたユン・ウォンヒョンは怒り、今後は縁を切ると言い放つ。一方、中殿が側室たちに公主出産を祈願するよう命じたと聞いた大妃は、中殿を呼び出して叱りつけるが、王室で骨肉の争いを起こさないためだという中殿の言葉に大きく納得する。朝廷ではアン親子の尋問が進められ、謀反の罪を追及される。そこへ東宮殿を抜け出した王世子が現れ、尋問の様子を悲しそうに見守って…。
第92話
酒を飲む王世子
賓庁に現れた王世子は、アン・ダンを謀反の罪で陥れた大臣たちを怒鳴りつけ、辞職を勧告する。これを聞いた中宗は君主をあなどる行為だと怒り、王世子を呼んで仕置きをするが、一方で国を真剣に考え、大臣たちと堂々と渡り合う王世子を誇らしくも思う。そんななか、判府事はウォルロを連れて大妃を訪ねる。ウォルロは一家をあげて中殿の大君出産を祈願していると口を滑らし、それを聞いた大妃は中殿の本心に疑問を抱き…。
第93話
3番目の敵は巴陵君
中殿は父ユン・ジイムと兄たちを中宮殿に呼び、ナンジョンをユン家の者として受け入れるように頼むが、ジイムは断固としてこれを拒否し、中殿はこの件をナンジョン自身に一任する。朝廷に戻った巴陵君に警戒を強める靖国功臣たちは、彼が王世子と結びつく前に追い出そうと考える。しかし、朝廷を憂慮する王世子は実直な巴陵君を信頼するようになり、巴陵君は自分が先鋒に立って不逞な輩を追い出すと宣言して…。
第94話
夫婦は一心同体
ユン・ウォンヒョン宅の前で座り込みを始めたナンジョンに対し、義父ユン・ジイムは門を閉ざして入れようとしない。敬嬪とユン・ウォルロが手を結ぼうとしている所へやってきた中殿は、兄ウォルロに平手打ちをして都を離れるよう命じ、敬嬪にも釘を刺す。その頃、朝廷ではアン親子の謀反事件に対し中宗がついに決断を下した。一方ナンジョンと父の板挟みになっていたウォンヒョンもナンジョンを家に迎える決意をする…。
第95話
団結する側室たち
巴陵君と2人きりで話をした中宗は、朝廷から追放すべき人物の名簿である殺生簿の作成を命じる。大殿のキム尚宮から殺生簿の話を聞いた敬嬪は側室たちを一堂に集め、功臣の親兄弟を持つ身として団結すべきだと呼びかける。一方、キム・アルロの助言で領議政を辞任することを中宗に申し出たキム・ジョン。中宗に後任を誰に任せるかと問われ、左議政の名を上げて去っていく。そして側室や王子たちが緊張の面持ちで康寧殿の前に集まり…。
第96話
殺生簿
側室たちが王子らを引き連れて康寧殿の前に集まっていると聞いた中宗は、すぐさま部屋に帰れと命じる。しかし、側室たちは殺生簿の作成を取り消すまで動かないと固い意志を見せたため、中宗は側室たちをひとまず部屋に入れ話を聞くことにした。その翌日、極秘の王命であった殺生簿の件が知れ渡ったことで中殿は情報を漏洩したキム尚宮を呼び出し、寒空に衣服を脱がせ、冷や水を浴びせるよう女官たちに命じ…。
第97話
巴陵君VS中殿
ようやく義父ジイムに認められたナンジョンは涙ながらに感謝する。その頃、王室では腹の探り合いを続ける中殿と巴陵君。殺生簿など作らずに帰郷せよと中殿が言うと、巴陵君は中殿の朝廷関与を非難し、互いに一歩も譲らない。殺生簿を恐れる敬嬪は、一刻も早く巴陵君を追放すべきだと花川君と秘策を練る。一方、敬嬪同様に巴陵君に脅威を感じた中殿はナンジョンを呼んで策を尋ねる。ナンジョンは敬嬪の助けが必要だと言い…。
第98話
政治資金は誰の手に
大妃は殺生簿の件は取り消すべきだと中宗に助言するが、中宗は朝廷の刷新をしなければ朝鮮王朝で史上最も柔弱で無能な君主になると言い、大臣たちを便殿に集めて辞職を勧告する。追い詰められた大臣たち。キム・アルロは政治資金がないためだと嘆き、明の巨商チャンから資金提供を受けている左議政や敬嬪に資金援助の交渉を切り出す。だが、それを押しのけて敬嬪に掛け合ったナンジョンが一足先に銀10万両を手にして…。
第99話
父とは知らずに…
ナンジョンに追放すると言い渡された巴陵君。その殺気すら感じさせるナンジョンの変貌ぶりに驚きを隠せない。一方、中殿は大臣たちに辞職を勧告した中宗に王命を取り下げるよう進言して中宗から禁足令を出される。大臣たちは登庁を拒否し、一致団結して王命に抵抗することを約束し合うが、名簿に載らぬよう巴陵君のもとへ賄賂を持った大臣たちが後を絶たない。巴陵君は受け取った賄賂の数々を送り主の名と共に中宗の前にさらし…。
第100話
嵐の前夜
登庁拒否する大臣らを強制的に入宮させた中宗は、巴陵君に賄賂を渡した者をひどく侮辱して宮殿から追い出す。一方、ナンジョンはユン・ウォンヒョンを中宗の元へ送り、功臣たちが挙兵する恐れがあると告げさせた後、敬嬪殿へ一通の手紙を届けさせる。ナンジョンの手紙を受け取った敬嬪は、すぐさま花川君を宮殿に呼び寄せ、今晩、義禁府の兵士を動員せよと命じ、いよいよ巴陵君追放の火蓋が切って落とされようとしていた…。
第101話
雷と暴雨に見舞われて
巴陵君を捕らえるため王命なく兵士を動員した花川君。ナンジョンが用意した賄賂授受の証拠が部屋から押収され、巴陵君は投獄された。その出来事を聞いた中宗は怒り、直ちに巴陵君の釈放を命じるため花川君を呼び出すが、花川君は先手を打ち、自ら大罪を犯した罰を請う土下座を始める。そこへ、巴陵君を処断し、挙兵の用意まであることを記した匿名書が出現し、王座から引きずり降ろされる不安におびえる中宗は…。
第102話
たとえ命を失っても
花川君を呼びつけた中殿は頬をひっぱたき、王命もなく兵士を動員したことを叱責したうえ、敬嬪の犬と罵る。花川君は屈辱に震えるが、中宗が花川君の罪を許したことで大勢は功臣たちに傾き、巴陵君を追い詰める計画に拍車がかかる。一方、ナンジョンはチャン大人を訪ね、ペク・チスを餌にキム・アルロと判府事を追放することで合意する。その頃、ペク・チスはウォンヒョンを訪ね、昔に貸した金を返せと脅迫まがいに詰め寄り…。
第103話
中宗の選択
殺生簿の問題で行き詰まった中宗は、中殿の助言どおり大臣たちを辞職させず、代わりに巴陵君へは危害を加えないという決意文に署名させる。そして巴陵君には大臣たちが署名した決意文を見せながら、殺生簿の作成をやめるよう命じる。妥協を求める中宗の態度に納得がいかない巴陵君だが、中宗は王命だと突っぱね、自分なりに巴陵君を救おうとする。一方、殺生簿を破棄させた功臣たちは、巴陵君を永久に追放する方法を話し合い…。
第104話
涙の殺生簿
処罰を請う巴陵君を見た中宗はすぐさま功臣たちを呼び集め、巴陵君を追い詰めた責任を問うが、巴陵君は自分を追い詰めたのは功臣をかばいつづける中宗だと訴える。巴陵君追放に成功したナンジョン。次なる標的であるキム・アルロと判府事の失脚に向け、明の巨商チャン大人と手を組む。そして、巴陵君が都を去る日。巴陵君は中宗に別れの挨拶を告げ、一途な忠誠心の証しとして殺生簿を手渡す。そこに書かれていたのは…。
第105話
仲たがい
巴陵君が去った後、中宗はナム・ゴンを領議政に昇進させ、これにより敬嬪の影響力が一層強まる。焦るキム・アルロは、次の科挙で仲間となる人材を多く合格させ勢力を固めたいと考えるが、それに先立つ政治資金が不足していた。そこに着目したナンジョンは、チャン大人を介してペク・チスを使い、キム・アルロに資金提供をもちかける。一方、ユン・ウォンヒョンは判府事を訪ね、キム・アルロが内緒で賄賂を受け取っていると耳打ちする…。
第106話
忠臣ナンジョン
銀塊に誘われてペク・チスと会ったキム・アルロは、南小門の客主を取り戻したいというペク・チスの言葉にだまされ、取り引きを約束する。一方、陣痛が始まったナンジョンと中殿。母体の生命すら危ぶまれる中、それぞれ無事に子を出産する。今回も中殿が大君を産めなかったと聞いたナンジョンは、歩くのもままならない産後の体で入宮して中殿を慰める。そして、キム・アルロを追放するため、司憲府の官憲を2人用意してくれと頼み…。
第107話
裏切りと罠
司憲府の官憲によって捕らえられたキム・アルロは、ようやく罠にはめられたことを知る。司憲府に先手を打たれた敬嬪はナンジョンを疑うが、出産直後のナンジョンには不可能だと考え頭を抱える。一方、これを聞いた中宗は姻族の裏切りに激怒して厳しい処罰を命じる。投獄されたキム・アルロ。判府事が救い出してくれるのを待つが、判府事は巻き込まれることを恐れ、敬嬪に取り入ろうとして貞夫人を敬嬪の元へ送るが…。
第108話
まだ来ない敬嬪天下
キム・アルロと判府事を追放したものの、大君を産めなかった中殿は中宗の寵愛を失い、誰が見ても危うい立場にいた。一方の敬嬪は、アルロらを追放して朝廷への勢力が増し、その勢いで中殿をも追い詰め始めた。これに対し、ナンジョンは王世子にアルロらを追放したのは敬嬪の謀略だと吹き込み、王世子を盾に中殿を守ろうとする。王世子に誤解され立場を無くした敬嬪は花川君を呼び、ナンジョンを捕らえるよう命じ…。
第109話
ナンジョンの危機
敬嬪は大司憲に命じてナンジョンを捕らえさせ、キム・アルロらを追放したのは中殿のたくらみであったことを暴露しようとする。これを聞いた大妃は中殿を呼び、事実を問い詰めるが、中殿はやっとのことでこれを否定する。ナンジョンを呼んで早く対策を立てたい中殿だが、いつまで経ってもナンジョンが来ない。その頃、ナンジョンは命からがらキルサンによって救い出され、そのまま中宗のいる便殿に駆け込み…。
第110話
時は経ち
福城君の婚礼準備が進む中、中宗は国王の長子として王世子と同じ待遇で式を挙げようとする。敬嬪の勢力が強まることが許せない熙嬪は、中宗に父である南陽君の厚遇を訴えるが、その矢先に南陽君は静かに息を引き取る。朝廷は敬嬪派の独壇場となるも、敬嬪は婚礼を挙げて宮殿を去る福城君を涙ながらに見送り、福城君を王位に就けることを誓う。歳月は流れ中宗22年、王世子が妃を迎えて数年後、中殿は中宗の子をみごもっていた…。
第111話
生き残りをかけて
またしても公主を産んだ中殿は絶望のあまり涙を流す。中宗と慈順大妃も失望感を隠しきれず、中殿の大君誕生のために数か月も名だたる寺院で祈願してきたナンジョンも公主誕生の知らせを聞いて大声で泣き叫ぶ。その一方で勢い付いた敬嬪は、中殿を交泰殿から追い出し福城君を王世子に就ける計画を着々と進める。それに気づいたナンジョンは、敬嬪を倒すには王世子の殺害しかないと恐れおののくような策を中殿に伝え…。
第112話
呉越同舟
敬嬪を陥れる計画に加担してもらうため、ナンジョンはアルロの前で服を脱ぎ始めた。その上、パン・ベギンには、呪いで人を殺す方法を秘かに教えてもらう。王世子に呪いをかけて敬嬪の仕業に見せて陥れようというのだ。ナンジョンは決行日を王世子の誕生日に定め、着々と準備を進めるなか、福城君の王世子推戴が具現化してきた敬嬪。ついには大妃に盾突くなど、日ごと傍若無人ぶりがあからさまになり…。
第113話
余か王世子か
大妃はユン承候官兄弟が捕らえられた件は、中殿を孤立させ王世子の廃位を謀む者の謀略だと中宗に訴えるが、かえって中宗の機嫌を損ねてしまう。敬嬪はそんな中宗に、気弱な王世子では王は務まらぬという噂が流れていると耳打ちし、一方では花川君を使って福城君の冊立を朝廷で議論させるよう仕掛ける。その頃、ナンジョンはアルロの息子を訪ね、妻である孝恵公主に「決して開けてはいけない」と布に包まれた箱を渡し…。
第114話
王手をかけた福城君
王世子の誕生日が近づき、花川君ら敬嬪を支持する臣下たちは福城君を訪ねて忠誠を誓い、王世子を廃して福城君を推戴すると約束する。敬嬪も側室たちを集め、キム・アルロらを決して朝廷に復帰させぬよう結束を呼びかける。そして、王世子誕生日の前日。ナンジョンは使用人に変装し、キム・ヒ夫婦とねずみの入った箱と共に宮殿に向かう。同じく入宮した福城君はすぐさま中殿を訪ね、母が受けた屈辱は必ず返すと宣言し…。
第115話
東宮殿の怪事
女官の格好をしたナンジョンは夜遅く東宮殿の裏庭に潜入し、用意してきたねずみをぶら下げる。孝恵公主も女官が席を外した隙に、ねずみが入った箱を東宮殿の寝室に置いてくる。誕生日の儀式を終えて部屋に戻った王世子は、机の下にあった箱の中から死んだねずみを発見し、それを見た王世子妃は気を失う。この忌まわしい出来事は瞬く間に宮中に広がり、人々は福城君擁立をもくろむ敬嬪の仕業だと囁き合い…。
第116話
沈み始めた船
敬嬪と花川君が密談している場に中殿が現れ、情を通じ合ったとして中宗に告げると言う。この件を伏せる代わりに王世子を呪ったと自白しろと迫るが、敬嬪は身に覚えがないだけにこれを拒否する。敬嬪はパン・ベギンを捕らえて自白させる手段に出るが、花川君はすっかり中殿の策略に怯え、尋問を欠席し自宅にこもる。呪いの件を機に敬嬪派の結束は崩れ、敬嬪は窮地に立たされる。そんな時、花川君宅にウォンヒョンと名乗る男が現れ…。
第117話
背を向けた犬たち
人知れず花川君に会ったナンジョンは、敬嬪と情を通じたという噂を餌に、中殿と敬嬪のどちらかを選べと脅しをかける一方、ユン・ウォンヒョンを使って判府事を朝廷に呼び戻すよう中宗に請願させる。朝廷ではこれまで敬嬪側にいた臣下たちが背を向け、尋問を催促し始める。敬嬪に対してまだ恩愛が冷めぬ中宗は、頑としてこれを受け入れようとしない。そこへ岐路に立たされた花川君がついに心を決め、中宗のもとに向かい…。
第118話
悔しゅうございます
花川君に裏切られた敬嬪は、陰謀だと泣き叫び、引きずり出されて部屋に幽閉される。中宗は花川君を尋問官に任命して敬嬪の侍女たちを尋問させるが、大臣や側室らはさらに敬嬪と福城君の断罪を強く迫り、決断に苦しむ。そこへ、ナンジョンの工作で判府事が朝廷に戻ってくる。そんな時、クムの部屋から わら人形が発見され更に窮地に陥った敬嬪は、意を決し中殿の元へ駆けつけ、短刀を抜き…。
第119話
父として夫として
福城君まで処罰されると聞いた敬嬪は、中殿に短刀を向け、死ぬ覚悟で救いを求める。王世子は自分が原因で敬嬪親子が罰せられるのは耐えられぬと自責の念にかられ、大臣たちに2人の断罪を回避するよう訴える。同じく敬嬪親子への断ち切れぬ情愛に苦しむ中宗も、この事件に対し箝口令を下すが、2人の断罪を求める声はますます高まっていく。敬嬪追放の遅れに焦るナンジョンは、ウォンヒョンに命がけの進言をさせ…。
第120話
今生の別れ、再会の約束
投獄されたクムに会ったナンジョンは、東宮殿の裏庭にネズミをぶら下げたと自白することが助かる唯一の方法だと耳打ちする。じわじわと敬嬪を追い詰めるナンジョンだが、敬嬪の変わらぬ不遜な態度に異変を感じ、チャン大人のもとに賄賂の授受を記した帳簿があるのではと疑いはじめる。その頃、花川君も帳簿の存在に気づき、義禁府の兵士を連れてチャン大人の家に押し入るが、すでにキルサンが持ち去った後だった…。
第121話
22年目の決断
突然中宗の呼び出しを受けた敬嬪。そこで最後まで潔白を主張するが、中宗はクムを呼び東宮殿の怪事について質問し始める。クムは東宮殿の怪事は敬嬪が命じたことだと答え、敬嬪は信じていた最後の味方に裏切られる。一方、帳簿を手に入れたい花川君はナンジョンを差し出す代わりに帳簿を渡すよう中殿に取引を迫る。クムの証言を聞いてもまだ敬嬪の処断を決めない中宗に対し中殿は、このままでは大勢を敵にすると迫り…。
第122話
不吉な仮面
敬嬪と福城君を自らの手で追放し、虚しさに暮れる中宗。そこへ、礼判らが自白も確証もなく敬嬪らを追放したのは誤りだとし、東宮殿の怪事の再調査を求める。中宗は直ちに再調査の意思を明らかにし、これを聞いた花川君は生き残りをかけ、自分自身も敬嬪とともに反逆心を抱いていたことを王世子に告白し、敬嬪処断の正当性を訴える。一方、キム・アルロは、敬嬪と花川君を陥れ自分が復帰する妙策を判府事に託し…。
第123話
因果応報
康寧殿の前で罰を請いながら敬嬪と福城君の賜死を求める大妃は吐血した。母の死か敬嬪の死かどちらかを選べと迫られた中宗は、王世子までもが賜死を願い出て苦悶する。その頃、キム・アルロの復帰が近いと踏んだチャン大人は銀10万両の手形を持ってアルロのもとを訪ね、密約を交わす。敬嬪の復帰が命取りとなる花川君や側室たち、そして王世子を守る大妃、一同が一丸となり賜死を願うなか、ついに敬嬪のもとに王命が届き…。
第124話
帰ってきたキム・アルロ
流刑を解かれて朝廷に舞い戻ったキム・アルロは、中殿のもとを訪れてナンジョンの命を差し出せと言い放つ。さらには花川君を担ぎ上げ、福城君の賜死を請願させるなど朝廷内で早くも勢力を見せ始める。科挙及第を目指し寺で勉強を続けるイム・ベクリョンの元に妙香山の和尚が現れる。和尚から“槐馬”と書かれた謎の書を受け取り、及第したければメヒャンへの思いを断ち切れと言われ…。
第125話
ナンジョンの命
キム・アルロによってナンジョンがさらわれた。アルロはチャン大人を呼び、ナンジョンを明の色商に売り飛ばせと命じる。ナンジョンが危機に陥ったと聞いた中殿は、キム・アルロに賄賂が記された帳簿の原本を一部だけ差し出して、残りはナンジョンを解放したら渡すと持ちかける。帳簿が揃えば政敵を陥れ、天下を取る事が出来ると考えたアルロは、取り引きに応じて納屋に監禁したナンジョンの元へ向かうが…。
第126話
中殿の一番大切なもの
ナンジョンを失ってまで天下を得ても意味がない。そう中殿はナンジョンに語りかけた。キム・アルロに大切な帳簿を渡してまで自分の命を救ってくれた中殿にナンジョンは涙する。一方、大臣たちの弱みを一手に握りしめたキム・アルロは、花川君に従っていた臣下たちを抱き込み、花川君を陥れようと謀る。帳簿に怯える花川君の元にナンジョンが現れ、東宮殿の怪事の真犯人の名を口にする。そんな時、危篤だった大妃が息を引き取り…。
第127話
罪の重み
ナンジョンから東宮殿の怪事の犯人が孝恵公主だと聞いた花川君は、中宗に再調査を要請し、孝恵公主の潔白を証明しなければならないと主張する。しかし、中宗は激怒し、今後東宮殿の怪事について口にするなと言う。増していくキム・アルロの勢力を牽制したいナンジョンは孝恵公主を呼び、東宮殿の怪事に手を染めたことを中殿の前で自白させようとする。病身を引きずるようにして入宮した孝恵公主に中殿は厳しい追求をし…。
第128話
抜け出せぬ罠
孝恵公主に罪を自白させ、キム・アルロを追い詰めた中殿。ところが、病身の公主を入宮させたことに疑問を持った王世子が中殿を問い詰める。その頃、ユン家を訪れたウォルロが、今後の出世に対して邪魔となるナンジョンと息子を追い出そうして、ウォンヒョンと喧嘩になり絶縁状態となる。天下掌握を目前にしたキム・アルロ。中殿とナンジョンの罠から抜け出せず悶々とするなか、公主が危篤だという知らせを聞き…。
第129話
兄弟喧嘩
孝恵公主が危篤だという知らせを聞き、光明が差したキム・アルロは、帳簿を出せというナンジョンの提案をはねつける。何としても公主が死ぬ前にアルロを陥れなければならないナンジョンは、アルロの邪悪さを中宗に伝えるため、ウォンヒョンを便殿に差し向ける。ところが便殿に入ると、なぜかウォルロが座っている。ウォンヒョンが発言するたびにウォルロが水を差し、意見の対立が続く。ついには中宗の前で大喧嘩となり…。
第130話
時が来て
孝恵公主の死によって形勢逆転をもくろむキム・アルロは、兵士を動員して自分自身を批判した自作自演の匿名書を都中にばらまく。やがて孝恵公主は息を引き取り、アルロは公主が死んだことを外部に漏らさぬよう命じて時間を稼ぐ。一方、ナンジョンは公主が亡くなる前に、アルロと公主の罪を中宗に知らせろと花川君に催促し、花川君はその足で便殿に向かう。ところが、そこへ恐れるものがなくなったアルロが現れ…。
第131話
生き残る道
孝恵公主崩御の知らせを聞いたナンジョンと中殿。生死がキム・アルロの手に委ねられたことを嘆き、王世子に事の経緯を話して生き残る道を探るよう中殿に進言する。一方、姉の死に怒りと悔しさを隠せない王世子は、東宮殿の怪事が孝恵公主の仕業だという噂を広めた花川君と大臣たちを裁くよう中宗に訴え、中宗もこれに同意する。こうして窮地に陥った花川君は、ついにナンジョンの尋問を中宗に願い出て…。
第132話
私のそばにいて
キム・アルロは、東宮殿の怪事は花川君と敬嬪が結託して行ったことだと中宗に告げ、賄賂の授受が記された帳簿を差し出す。それを見た中宗は怒り、花川君を便殿から追い出す。こうしてアルロの天下が到来した。このことを聞いた中殿は、ナンジョンに飛び火することを懸念して便殿に駆けつける。噂だけでナンジョンを尋問せぬよう中宗に強く訴え、自分の廃位をも覚悟したナンジョンの擁護に中宗は胸を打たれ…。
第133話
天は見放さぬ
中殿の懐妊に危機を感じた吏判は、中殿の大君出産を阻むには中殿を廃位するしかないと宣言する。同じく熙嬪も中殿の大君出産を阻むため、侍女のヒャンに宮殿の外で堕胎する薬を手に入れるよう命令する。一方、母の懐妊を聞いた王世子は、大君が産まれた際に自分との間で王位継承争いが起こると懸念し、自らは子を持たず、王世子を降りると言う。これを聞いた中宗は激怒し、王世子が望むなら廃位してやると迫り…。
第134話
犯人は誰?
悪夢を見たナンジョンは入宮し、中殿に薬を飲むなと告げる。そこへヤン御医が駆けつけ、内医院に怪しい者が出入りし、薬に何かを混ぜた形跡があると知らせる。その容疑者として女官が捕まり、焦った熙嬪はキム・アルロに助けを求める手紙を送る。中殿の激しい尋問が続くなか、ついに女官は自白しないまま舌をかみ切って自害してしまう。キム・アルロは、この件を中殿の行きすぎた尋問だと主張し、中宗に徹底的な調査を願い出るが…。
第135話
生まれてくる子
臨月を迎えた中殿のもとに悲報が届く。父・坡山府院君が亡くなったのだ。ユン・ウォンヒョンは親の死に目に会えず、任地で死を弔う。ウォンヒョンの正妻は寺からナンジョンを呼び戻すが、ナンジョンはこれもすべて正妻のせいだと怒鳴りつけ、部屋から追い出す。いよいよ中殿の出産が近づき、大君出産を恐れるキム・アルロは、万が一に備えて大君殺害の計画を立てる。そして、ついに中殿の出産が始まり…。
第136話
ヤン御医の告白
大君誕生を喜ぶ中殿だが、キム・アルロが自分と大君の命を狙っていることが心配でならない。ナンジョンは判府事を利用してキム・アルロを追放する策を練り、それと同時にウォンヒョンの正妻である義妹も追い出したいと申し出るが、中殿はそれをはねつける。中宗は王室の慶事を祝うため罪人の赦免を命じ、ユン兄弟を都に呼び戻すよう命じる。そんな時、孝恵公主を看取ったヤン御医が判府事を訪ね、突然の告白をする…。
第137話
渡された密旨
ナンジョンはユン家に災いをもたらす義妹を追い出し、自分を正妻にすべきだとユン・ウォンヒョンに迫る。一方、ヤン御医からキム・アルロの重大な罪を聞いた判府事は、それを王世子に告げてアルロへの信用を奪い取る。焦ったアルロは自分に逆らうものを片っ端から捕らえて追放することを決意し、ウォンヒョンも義禁府に捕らえられてしまう。アルロの横暴に堪忍袋の緒が切れた中宗は、ついに判府事を呼んで密旨を渡し…。
第138話
2つの追放
キム・アルロを捕らえよと中宗の密旨を受けた判府事は、アルロの専横に嫌気がさしている大臣たちを集め、協力を求める。判府事に話を聞いたナンジョンは、数日後に控えたアルロの末息子の婚礼に捕らえることを勧める。そして、次にナンジョンは中宗を訪ね、ウォンヒョンが反逆罪で義禁府に投獄されたことを告げ、アルロの悪行を訴える。こうして迎えたキム家の婚礼の日。大勢の大臣が祝いに駆けつけるなか…。
第139話
越えられない掟
中宗は捕らえられたキム・アルロに孝恵公主の死亡時刻を偽って告げた理由を問う。アルロは頑なに否定するが、ヤン御医と熙嬪が証言し、さらに大君を殺すための毒薬まで証拠として提示され、もはや言い逃れは不可能だった。結局キム・アルロは流刑に処され、賜薬を下される。悲願のアルロ追放を達成したナンジョンは、次なる標的である正妻を追い詰めていく。ところが、これを知った中殿が激怒し、ナンジョンを呼びつけ…。
第140話
新たな勢力図
朝廷では科挙が無事終わり、イム・ベクリョンが首席で及第する。ところがその直後、中宗は倒れて意識不明に陥り、判府事とその追従者たちが早くも譲位を論じはじめる。一方、ナンジョンが正妻を追い出したと聞いて激怒した中殿は、それが本当ならナンジョンを追い出すようウォンヒョンに命じる。追い詰められたナンジョン。ついに正妻を殺す決心をし、毒入りの酒を持って正妻のいる山寺を訪れ…。
第141話
空に太陽は1つだけ
ウォンヒョンの正妻はナンジョンが飲ませた酒に毒が入っていないと知って安堵する。ナンジョンは殺さなかった代わりに、家を出たのは自らの意志だったと中殿の前で言ってほしいと頼む。その頃、中宗は中殿から判府事が譲位について論じていると聞いて激怒し、判府事たちを呼びつけて禅位伝教を下す。王世子は土下座して禅位伝教の取り下げを願い出るが、中宗は決して聞き入れず、ついに王世子が倒れてしまい…。
第142話
我が命、我にあらず
禅位伝教を取り下げた中宗は王世子に体をいたわるよう諭しつつ、臣下に振り回された自身の治世を悔いる。一方、正妻を追い出した事実が暴かれたナンジョン。正妻の寛大な処遇に救われ、何とか生き延びることが出来たが、その結果、ナンジョンの殺生与奪権が正妻の手に渡ってしまう。さらに、追い打ちをかけるように正妻の懐妊が判明し、危機を感じたナンジョンは正妻を陥れるため…。
第143話
毒入りの甘酒
正妻の部屋に泥棒が入った事件で、ウォンヒョンは正妻を気遣いつつも、正妻に情夫がいるというナンジョンの言葉を気にして疑心暗鬼になる。泥棒事件がナンジョンの仕業だと気づいた正妻はナンジョンを問い詰める。ナンジョンは言いがかりだと突っぱねるが、正妻はナンジョンに家から出ていくよう命じる。懐妊し、日ごと増していく正妻の権力に追い詰められたナンジョンは、再び毒薬を手にして正妻の元へ向かい…。
第144話
疑惑
正妻の突然の死にユン家は騒然とする。毒を飲んで自害したのが腑に落ちないウォンヒョンは、黒幕を暴き出すと言うが、ナンジョンは情夫の子を身ごもった罪悪感で自害したため、伏せるべきだと諭す。しかし、側女が正妻を毒殺した噂は瞬く間に広まり、判府事はこの機会にウォンヒョンと中殿を陥れようとして、中宗にナンジョンの尋問を訴える。これを聞いた中殿は自分の手でナンジョンを殺すと宣言し…。
第145話
燃え上がる東宮殿
10年後。外戚が大尹派と小尹派に分かれて国政が乱れている状況を嘆いた巴陵君は、外戚を追放するよう中宗に進言する。中宗は悩んだ末、判府事を罷免し、ユン・ウォンヒョンを聖節使として明に派遣する。ウォンヒョンは自分が留守の間に中宗が崩御し、大尹派の勢力が増すことを心配するが、ナンジョンは大丈夫だと断言し、ウォンヒョンを送り出す。その直後、東宮殿に火災が起こり、王世子は炎の中に取り残され…。
第146話
王世子の即位
中宗が57歳で崩御し、ユン・イムは待ちに待った日が来たと色めき立つ。ところが、王世子は卒哭祭を終えるまで即位しないと宣言する。焦ったユン・イムは、小尹派が王世子を謀略にかけることを心配し、大妃(文定王后)に王世子の即位を手助けするよう脅す。それを飲まざる得ない大妃は涙ながらに王世子に即位を訴え、ついに即位式が執り行われる。しかし、王世子はすぐに喪服に着替え、食事もとらず亡き中宗の供養に明け暮れ…。
第147話
苦い薬
ユン・イムが大妃たち親子を追い出そうと狙っていること知った仁宗は、自分の親不孝の処罰を請うため大妃殿の前に座り込む。以後、仁宗は大妃と大君を脅かさぬよう朝廷に命じ、自分自身も大妃に最大限の配慮をする。多忙な政事に加え王室内の緊張感から、もともと病弱な仁宗はさらに衰弱し、心配した中殿(仁聖王后)は自ら薬を煎じて仁宗を支える。これを聞いたナンジョンは内医院に向かい、中殿が煎じた薬に…。
第148話
垂簾聴政
大妃殿に押しかけ、仁宗を毒殺したのは大妃だと詰め寄る巴陵君。焦ったナンジョンは、慶源大君の即位を急ぐよう大妃に助言する。そして間もなく慶源大君は12歳の若さで即位し、文定王后が垂簾聴政を行うことになった。ついに文定王后は天下を掌握する機会を得る。そんな時、都には仁宗毒殺の噂が瞬く間に広まり、もしそれが事実なら明宗(慶源大君)は王の正統性を失うことになる。ユン・イムはこれを好機としてウォンヒョンらを追放しようとするが…。
第149話
去る者
ナンジョンは大王大妃(文定王后)にユン・イムが王族と結託して謀反を企てていると告げ、ウォルヒャンを通して入手した密書を証拠として提示する。大王大妃は直ちにユン・イムを捕らえ、流刑に処す。自分の筆跡で書かれた手紙が証拠になったと聞いたユン・イムは、ようやくウォルヒャンとナンジョンが通じていたことに気づき、ウォルヒャンの口をふさぐよう使いの者に命じるが、時はすでに遅く、ウォルヒャンは義禁府へ連行され…。
第150話
天下を取った女人たち(前)
大王大妃は、ナンジョンに貞敬夫人の辞令を下す。ナンジョンは念願の身分を手に入れ涙する。一方、賜薬が下された巴陵君は、玉佩の片割れをタンチュに託して死んでいく。意を決したタンチュはナンジョンを訪れ…。
第150話
天下を取った女人たち(後)
ついに天下を手に入れた文定王后たち。隆盛を極めた月日は流れ、文定王后は65歳で崩御し、朝廷ではウォンヒョンへの弾劾が始まった。都を追われたナンジョンとウォンヒョン。ふたりは手を取り合って辺境の地へ逃げ…。