古城街道からロマンティック街道の旅 古城街道はマンハイムを起点にニュルンベルクまで南ドイツを横断する約300kmの道。沿道にはハイデルベルグやローテンブルグなど有名な都市がある。 でもこの街道の主役はなんといっても古城と、歴史の重みを今に伝える古い町々だ。戦闘用の城から優雅な貴族の館まで街道沿いの古城は50近くあると言う。
ロマンティック街道はヴュルツブルクからフュッセンまで全長約350kmの南ドイツを縦断する街道。 訪れる人をみな中世の旅人にしてしまう道だ。数百年の時間を止め、中世の面影を今なお残し、緑の野山、赤い屋根と中世のままの風景と色彩を満喫できる。
ハイデルベルグ
ネッカー河にかかるカール・テオドール橋からハイデルベルグの旧市街とハイデルベルグ城を展望。この景観はすばらしい。中世と現在が錯綜する独特の雰囲気を作っている。 マルクト広場中央にある精霊教会、それにつづくハイデルベルグ大学はゲーテを始め多くの芸術家に愛されたと聞いた。今でも2万人の学生がいる古き学生の街を散策。 小高い丘の上に立つハイデルベルグ城に登る。かっての栄華がしのばれる廃墟の城。廃墟となってもなお美しい。城の地下室にあるワインの大樽にはビックリした。22万リッターある。ワインの試飲をおこなっていたのでトライ。グラス1杯DM3。グラスはおみやげに持ち帰った。
ローテンブルグ
中世ドイツの騎士や王侯貴族の夢の名残りを感じながら古城街道を西から東へローテンブルグへ向かう(約185km)。ここは古城街道とロマンティック街道の交差点だ。ローテンブルグとは"赤い城"という意味。赤い屋根の家並みが印象的だ。 ここでドイツ名物のソーセージ料理の昼食をとる。昼食後は自由行動。マルクト広場に面した市議会宴会場のカラクリ時計や城壁に囲まれた石畳の街を散策。クリスマス用品の専門店ケーテ・ボールファールトで気に入ったシャンデリアを見つけたので買った。日本へ直送してもらう。
シュバンガウ
ローテンブルグで古城街道に別れをつげてロマンティック街道を南下しシュバンガウへ(約260km)。途中、なだらかな丘陵地帯の斜面一面に広がるドイツワインのブドウ畑を車窓から楽しむ。 夕刻シュバンガウのホテル ケーニッヒル・ルードヴィッヒに到着。このホテルはノイシュバンシュタイン城をつくったルードヴィッヒ2世ゆかりのホテルだそうだ。そう言えばホテルのあちこちにルードヴィッヒ2世の絵が飾ってあった。アルプスの山小屋風の豪華なつくりで今度の旅行のなかで一番印象に残ったホテルである。翌日早朝に見たアルプスの山々の美しさと、すがすがすさも忘れられない。 |