httpd 1.19f

1999年8月2日
中田 昭雄
nakata@st.rim.or.jp
http://www.st.rim.or.jp/~nakata/

  1. はじめに
    httpdは Windows95/98/NT用の HTTP サーバ(Webサーバ)です。 LANにつながっている Windows マシンからホームページを提供できます。

  2. インストール
    httpd11x.zipを適当なフォルダにコピーし、解凍する。
    httpd11x.exe の場合は、適当なフォルダにコピーし、実行する。 解凍先ディレクトリ(フォルダ)を聞くダイアログが出たら、Unzipボタンを押して解凍する。

  3. 起動と動作確認
    1. httpd.exe を起動するとサーバ機能がスタートし、アイコン状態になる。
    2. Netscapeなどのブラウザを起動し、自分のIPアドレスまたはホスト名 を http で指定する。 たとえば、http://192.1.2.3/readme.html など。
      (注1)ネットワークへの接続がないか、ダイアルアップ接続だけの環境では、 自分のIPアドレスは 127.0.0.1 となるので、 http://127.0.0.1/readme.html とする。
      (注2)インターネットエクスプローラ3の場合は、そのオプションで、 「必要時にインターネットに接続する」 のチェックをはずす。
      (注3)インターネットエクスプローラ4の場合は、そのオプションで、 「LANを使用してインターネットに接続」 を選択する。
    3. readme.html が表示されます。
    4. アイコンをクリックしてウィンドウを開き、 File メニューの Open Log... で、アクセスログ (httpd.log) を確認。

  4. アンインストール
    1. インストールしたフォルダを削除する。またはフォルダ内のファイルを削除する。
    2. レジストリキー HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\AnHTTPd (およびそれ以下)を削除する。 レジストリキーの削除は regedit.exe などを使用する。

  5. 使用法
    1. httpd.exeをおいてあるディレクトリ(ショートカットでは作業ホルダ)が デフォルトのドキュメントルートディレクトリになります。 ドキュメントルートディレクトリは、起動後、オプションで変えられます。 オプション設定の保管のため、 起動時に設定名を指定できます。

    2. ログは、ドキュメントルートに httpd.log という名前で 作ります。適宜削除してかまいません。 ログの表示は、write.exe(ワードパッド) を起動しておこないます。

    3. Options メニューで、ドキュメントルート、ポート番号などが変更できます。 設定はレジストリ HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\AnHttpd にセットされます。 オプションについての詳細は、 httpd-docs/options.html をご覧ください。

    4. SSIの使い方は、ssi ディレクトリの、 ssisample.shtml を参照してください。 SSIの処理を行うのは、 デフォルト設定で、 ドキュメントルートの index.html と 任意のディレクトリの *.shtml です。 拡張子の html,shtml は最初の3文字まで(HTM, SHT)でも認識します。 オプションで、すべての *.html でも処理をおこなうように指定することができます。

    5. CGIの使い方は、cgi ディレクトリの、 cgisample.html を参照して下さい。

    6. クリッカブルイメージマップについては、imagemap ディレクトリの、 mapsample.html を参照して下さい。

    7. インデックスリスト(ディレクトリリスト)は、デフォルト設定では、 そのディレクトリにファイル .www_browsable があるときにのみ出ます。 たとえば、httpd-docs/ を参照してください。

    8. プロクシサーバとしても動作します。 プロクシとして動作させるときは、proxy.dll が 必要です。 proxy.dll は httpd.exe と同じディレクトリに置いてください。

    9. 基本ユーザ認証が使えます。また、IPアドレスによるアクセスの許可、拒否ができます。 使い方は、オプションの アクセスコントロール をご覧ください。

    10. ISAPI(Internet Server API)に対応し始めました。 Perlスクリプトを PerlIS.dll を使って実行できます。 詳しくは、 ISAPI対応状況 を参照してください。

    11. Windows NT のサービスに対応しています。 詳しくは、 サービス対応状況 を参照してください。

    12. 任意のAlias に対応しました。

    13. プロクシでキャッシュが使えます。 キャッシュサイズを越えると古いキャッシュファイルから削除します。 キャッシュサイズが 0 の場合、自動削除はおこないません。手動で適宜削除してください。

    14. バーチャルホストが使えます。一般オプションで「バーチャルホスト」をチェックしhttpdを再起動すると、バーチャルホスト設定のタブが現れます。詳細は、オプションのバーチャルホストを参照してください。

  6. 注意点
    1. ドキュメントルートディレクトリのフルパス名の中に、スペースがあると CGI/SSI が動かないことがあります。
    2. オプションを変えて再起動した後は、プラウザも再起動してください。  
    3. Windows98でCGI/SSI実行によりシステムリソースが減少する場合、 オプション/一般の「ヘルパープロセス」にチェックを入れてください。 「ヘルパープロセス」を使うには、helper.exe を httpd.exe と同じディレクトリに置いておく 必要があります。

  7. 動作確認
    Windows95, Windows98, WindowsNT 4.0

  8. 開発環境
    Borland C++ 5.02J

以上