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11/12(Tue) 18:46
■ 菊池・菊地一族の代表的家紋 菊池・菊地一族全国分布図へ 鷹の羽(並び鷹の羽)紋が初めて史上に姿を現すのは「蒙古襲来絵巻」。菊池次郎武房(10代)の旗に描かれている。「太平記」では菊池肥後守武重(13代)がこの紋を用いている。江戸時代の大名では、忠臣蔵で有名な赤穂藩浅野家の「違い鷹の羽」が知られる。
○最も代表的な【五大紋】と全国的に多い家紋 菊池さんは全国で約12万人西日本に多い。菊地さんは約9万人東日本に広まっている。西の「菊池」東の「菊地」は同族だが、どうしてこうなったのか?ここが問題である。というのは、「水の菊池」に「土の菊地」ではたがいに争うことが多いからである。たとえば、「うちは菊地なのに、菊池と書かれる。水の菊池が滅んだから、我々が正統なのだが・・・」と言えば、「あれは、東国に落ち延びたから、我々としては許せない。最後まで命をかけて戦うのが菊池の精神なのだ」と、いった次第。
もともとは肥後の国(熊本県)菊池郡より出た氏だから、菊池の方が古い。しかし菊池も当て字で、もっと古くは「ククチ」と読んでいた。「ククチ」とは括(クク)られた土地をいう。それに「菊」の字を当てた地名だから「菊地」の方が、文字としては原意に近い。いずれにしても、この族が天下に広まったことは事実である。 「菊地」に変えて、関東・東北に向かった大族は、武蔵(埼玉、東京)の族と会津(福島)の族その他がある。東北の族は、多く今も「地」を大切にしている。絶対に「池」にしない。しかし陸中(岩手)、常陸(茨城)の族は「池」を用いている。ほかに、信濃(長野)の族は「地」を用い、志摩(三重)も「地」である。
■ 菊池・菊地姓の起こり(我が家に残る古文書より) 菊池・菊地姓はあまたの姓と同じく、地名より起りしものにして、その起りは肥後国にありし菊池郡より起因せるものなるも、後世、菊池、菊地は混用せられ文献にもその記載に混用多くみゆるなり。しかして、その本流は菊池なるも菊地より分かれたるもの、池・地と誤記して後世菊地となりたるものにしてその祖は血脈を同じくせるものなり。 菊池・菊地の地域分布を概観するに比較的に西国に「菊池」多く、「菊地」は奥州、信濃、志摩等に多く見ゆ。
菊池の姓はもと肥後国菊池郡より起こりたるものなり。この地は『和名抄』に久々知と註されてあり。この地より起こりたる菊池氏ははじめ久々知、あるいは久々智と称したるものならん。 古くは鞠智(くくち)とも記し奈良東大寺の『奴婢帖』の中、「天平勝宝元年大宅朝臣可是麻呂貢賤解」に「右京四條四坊戸主鞠智足人」云々と記載されたるを見ても菊池、あるいは鞠池姓の起源の古きことを知り得べし。 なお、『続日本紀』の文武記二年五月甲申の條には「太宰府をして、大野・基緯・鞠智の三城を繕治せしむ」とありて、鞠智もまた此の地方の地名に由来するものであり、古くは鞠智、あるいは久々智と記せしことを知ることをうべし。 されど『延喜式』にはすでに菊池と記されあるをみれば、奈良時代において鞠智に佳字を当てて菊池と改めたるものならん
しかれども、菊池氏の起りには諸説ありて藤原姓菊池、源姓菊池、紀姓菊池などとも伝えられたり。これ等のうち最も確かなるは藤原姓菊池説にして『菊池武朝申状』『菊池系図』等によれば菊池氏の祖は藤原氏十二代の裔、中関白道隆より出でたるものと伝えり。 いま、菊池姓を名乗るものは全国津々浦々にありて盛んなれど、概ねはここにいう筑紫国菊池郡より起こりたる菊池一族より分岐したるものにして、肥前の菊池氏をはじめ豊前、豊後、薩摩、讃岐、越中、伊豆、武蔵、常陸、下野、磐城、会津、陸中などの菊池氏はいずれもこの菊池より派生したるものなり。
■ その地域に最も多い家紋の分布図 出典:日本の苗字辞典(丹羽基二著)
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